勇者「女魔法使いに力の種使いまくってみたったwwww」 2/2

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盗賊「マジで1人で倒しちゃったのか…って、うん?僧侶ちゃん魔法使いさんは宿に帰ったって」

僧侶「!!」

勇者「そういえばそう言ってたよね、どういうこと?」

僧侶「いや、あの、その……」

魔法使い「私が洞窟へ勇者殿らを探しに行くと行ったのを聞き間違えたんでしょう」

僧侶「そ、そうです!そうなんですよー!」

魔法使い「はっは、全くうっかり者ですね、ただ今後こういうことがあったら」

僧侶「すいませんもうしません気をつけますごめんなさいマジで許してくださいごめんなさい」

魔法使い「はあ……」

勇者「魔法使いさん…大丈夫?」

魔法使い「おや勇者殿、はは、大丈夫ですよ」

勇者「…何か大変だったら俺に相談してよ、最初から一緒だった仲間なんだからさ」

魔法使い「……はあ、いや…うん…別に私も嫌なわけじゃないんですけどね…」

魔法使い「この力で勇者殿と一緒に前線で戦えるのは嬉しく思ってます」

魔法使い「だけどやっぱり私も女ですから…昔みたいな体に戻りたくもなりますね」

勇者「魔法使いさん……」

魔法使い「はっは、とはいえたまに思うだけですし、勇者殿が気にすることはありませんよ」

勇者「なんかごめんな……」

魔法使い「いいですってば、気にしないでくださいよ」

魔法使い「だぁぁおッッッ!!!」 バギャァッ

魔物の群れを倒した!

盗賊「あっさり次の町だな、さっすが魔法使いさんだぜ!」

魔法使い「はっは、褒めても何も出ませんよ」

勇者「……」

僧侶「勇者様どうかしましたか?」

勇者「ん…いや、ちょっと考え事をね…」

僧侶「まさか私のこのナイスバディと全身タイツが気になって気になって」

魔法使い「僧侶さん」

僧侶「ごめんなさい、悪かったです、すみません、許してください」

盗賊「懲りないなお前も」

城下町

勇者「さて、俺はちょっと探索してくるから宿取っといてくれ」

盗賊「ん?おう、分かった」

勇者「任せたからなー」

僧侶「どうしたんでしょうね勇者様」

盗賊「いやあ、ありゃ探索じゃなく風俗だな…ある意味探索か」

僧侶「勇者様がそんなとこ行くわけないじゃないですか!!」

盗賊「いや行くね!男なら誰しも行くね!!」

魔法使い「いいから早く宿を取りますよ」

盗賊・僧侶「サー!イエッサー!!」

店主「悪いな兄ちゃん、俺には分からねーや」

勇者「そうですか…ありがとうございました」

盗賊「んで、正直なとこ何のこと調べてんだ?」

勇者「うわっ!な、なんだよ!」

盗賊「これでも一応パーティだからな、お前が何か困ってんのぐらい分かるっての」

盗賊「大体探索に俺連れてかないとか舐めてんのか、何を聞き込んでんだ?」

勇者「はあ、しゃーないな…なあ盗賊」

盗賊「おう」

勇者「お前うつくし草って知ってるか?」

魔法使い「1869…1870…1871…1872…」

僧侶「魔法使いさんってずっとこうやって筋トレしてるんですか?」

魔法使い「ん、はいまあ、冒険に出ることになってからは毎日」

僧侶「そっか…すごいですねー」

魔法使い「そのおかげでトロルみたいになりましたけどね」

僧侶「その節は本当に申し訳ありませんでした」

魔法使い「良いですよ、勇者殿に惚れる気持ちも分かりますしね」

僧侶「ありゃ、やっぱり魔法使いさんも?」

魔法使い「はっは、はじめて会った時から気にはなってましたよ、まあ、今の体じゃ不釣合いですがね」

僧侶「ふうーん……」

勇者「要するにこのうつくし草を使えば魔法使いさんが元に戻れるんじゃないかなーと」

盗賊「んで自分好みの女を作り出すわけか」

勇者「いやらしいこと言うな、魔法使いさんが戻りたがってんだよ」

盗賊「はいはい、んでうつくし草を入手したいわけな」

勇者「ああ、力の種だってあんな群生してるとこがあったんだ、その気になれば見つかるだろ」

盗賊「だな、まあ情報収集なら任しとけ!まずは風俗からだな!」

勇者「なんでだよ」

盗賊「いや風俗嬢が情報持ってることだってあるだろ?」

勇者「あるかもしんないけどお前の場合単にセクロスしたいだけだろ」

勇者「結局見つからなかったな…」

盗賊「まあ、そんな簡単に見つかるもんでもないしな、元気出せよ」

僧侶「あっ、お帰りー」

魔法使い「探索は済ませたんですか」

勇者「ああ、まあ…ところで二人とも食事まだだろ?食べに行こうよ」

僧侶「はーい、久々に熊じゃない肉が食べられるね!」

魔法使い「熊肉だっておいしいと思うんですが……」

勇者「はは、熊肉は固いからなあ……」 コンコン

兵士「失礼、勇者様御一行でございますか?」

勇者「そうですけど」

兵士「この国の王が勇者様との面談をご希望です、一度城までお越しいただいても…」

僧侶「ご飯まだ食べてないのに……」

兵士「無論、食事もご用意させていただきます」

盗賊「いいのかい、ホイホイ誘っちまって、俺は宝物庫だろうがホイホイ開けちまう男だぜ」

兵士「それはやめてください」

魔法使い「どうします勇者殿」

僧侶「行きましょうよ!だってお城ですよ!お菓子!ご飯!温泉!」

勇者「うん、まあそれじゃとりあえず行きますよ、温泉は無いと思うけど」

兵士「ありがとうございます、温泉はありませんが」

僧侶「ちぇー……」

王様「よくぞ来た勇者よ!」

魔法使い「……」 モニュ…モニュ…

僧侶「わあ、このお肉おいしー!」 モグモグ

王様「今日そなたらを呼んだのは他でもない、実はこの国の近くには魔物の蔓延る遺跡があっての」

盗賊「ウメーウメー」 モグモグ

勇者「あ、この魚めっちゃ旨いぞ」

王様「…話聞いてる?」

僧侶「大丈夫大丈夫、復活の呪文ならちゃんとメモしてますから」

王様「聞いてなかったんじゃね、うん」

遺跡

勇者「と、いうわけで魔物を討伐しに行こうか」

盗賊「うつくし草はいいのか?」 ボソッ

勇者「とりあえずはこっちが優先だよ、王様の命令だしね」

僧侶「まあ魔法使いさんがいれば魔物なんて瞬殺ですよね!」

魔法使い「はっは…褒めても何も出ま……うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」 

ガパッ ヒューン

勇者「まっ、魔法使いさーん!!!」

盗賊「しまった落とし穴だ!!」

僧侶「盗賊さんちゃんと仕事してくださいよ!!」

僧侶「どどど、どうします!?」

勇者「…まあ魔法使いさんなら大丈夫だと思うけど、リレミト使えるし」

盗賊「まあな、それよか……」

ボス「わーはっは!かかったな勇者一行!罠を張って待っていた甲斐があったわい!」

勇者「囲まれてるな…なんとかして突破するしかないか…!」

盗賊「罠ってことは王様からしてグルってことだよな」

僧侶「やっぱりね!最初から怪しいと思ってたんですよ私!」

盗賊「その割にやたら城生活堪能してたじゃねーか」

僧侶「あんなふかふかお姫様ベッドがあればテンション上がるに決まってます!」

勇者「いいから戦闘体勢入ってくれない!?」

魔法使い「ッダァッッッ!!」 ザシャァッ

魔法使い「ふう、五点着地をマスターしておいて正解でしたね」

魔法使い「早く戻らないと…リレミト!」

不思議な力でかき消された!!

魔法使い「駄目ですか、まあ階段もあるようなので戻るのは戻れますけど…」

魔物A「まもーの!」

魔法使い「ぜぱぁッッッ!!!」 ゴギュゥッ

魔物Aを倒した!

魔法使い「ふう、うん?はっは、薬草まで生えているとは、なんと親切な」 モニュ…モニュ…

魔物の群れ「まもー「ま「まもの「へっくしょん「まもの「まー「まの」」 ザワザワ

魔法使い「さて…あとはこの雑魚共をまとめて掃除するとしますかね……」 ニヤァァァァ

勇者「だりゃあああああああっ!!」

ボス「ぐふっ!」

会心の一撃!ボスを倒した!

盗賊「な…なんとか倒せたな……」

勇者「はあ…一応俺も種食ってたし…魔法使いさんの後ろで見てるだけで経験値入ってたからな……」

僧侶「あいたたた、これからどうするんですか?」

勇者「とりあえず城に戻って王様にどういうことか聞き出そう」

盗賊「魔法使いさんはどうする?放っといても大丈夫だと思うけど」

勇者「一応ここに置手紙しておくよ、あの人ならすぐ追っかけてくれるはずだ」

盗賊「今度は僧侶のせいで置いてくわけじゃないもんな」

僧侶「やめてぇぇぇぇ、蒸し返さないでぇぇぇぇぇ!!!」

勇者「というわけですが王様!どういうことですか!」

王様「やれやれ…気付かなければ楽に始末てきたものを……」

王様「気付かれたからには生かして返すわけにはいかなくなったな…!」 メキメキ

兵士「お、王様!?」

勇者「くっ…やっぱり魔物が化けていたのか!」

ボストロール「その通り…!さあ!わしの力を思い知らせてやる!!」

ボストロールがあらわれた!

僧侶「あれっ、ま、魔法使いさん!?」

盗賊「それ魔法使いさんに聞かれてたら正拳突き食らってんぞ」

ボストロール「とうっ!」 バキィッ

僧侶「きゃあっ!」

ボストロールの攻撃!僧侶に127のダメージ!

ボストロール「どりゃっ!」 ズゴンッ

盗賊「ぐわらばっ!!」

ボストロールの攻撃!盗賊に153のダメージ!

勇者「くっ…二人とも!」

ボストロール「げへへ…どうした?勇者一行なんてこの程度か?」

勇者「くそっ…こんな時に魔法使いさんがいてくれれば……!」

ボストロール「ふへへ!死ねえええええ!!」ブンッ

魔法使い「邪ァッッッ!!!」

ボストロール「ぐぺぇっ!!」 ボゴォッ

魔法使いはメラゾーマを唱えた!ボストロールに124のダメージ!

勇者「ま…魔法使いさ…んん……?」

魔法使い「はっは、大変でしたな勇者殿」

勇者「そ…その体は…!」

盗賊「スゲェ…まるで見せ付けるかのように輝きを放つ筋肉…!」

僧侶「そ…それでいて健康的な…そう…まるでボディビルダーのようなガチムチ感…!!」

盗賊「以前までのトロルのような筋肉とは一味も二味も違う…引き締まった惚れ惚れとする筋肉…!!」

魔法使い「さあ…決着を着けようか…!!」 モニュモニュ

盗賊「これこそ本当に追い求めていた姿やでぇぇ!!」

勇者「……いやぁ?」

勇者「ていうか魔法使いさん…その草…」

魔法使い「ああ、薬草が生えていたので体力回復に……」

勇者「それ…うつくし草じゃないんですか…?」

魔法使い「えっ?」

盗賊「そ…そうか…!それによって筋肉にハリとツヤが出て…!」

僧侶「あんな美しい筋肉を見るのは初めてだわ…もう何も怖くない!」

魔法使い「薬草じゃなかったんですか、道理で回復しないなあと」

勇者「いやまあ回復無しで乗り切っちゃったのもスゴイと思うけど」

ボストロール「ふん…いくら人間が筋肉を付けようがわしの敵ではないわっ!」 ブンッ

勇者「魔法使いさん!あぶな…」

魔法使い「円ッッ!!」 パシィッ

盗賊「廻し受けッッッ!!!」

魔法使い「キャオラァッッッ!!!」 バギョォッ

ボストロール「~~~~~~~~~~ッッッ!!!」

魔法使いの攻撃!急所に当たった!

魔法使い「どうした…来いよベネット!棍棒なんか捨ててかかってこい!!」

僧侶「やだ…素敵…!」

勇者「もう何が何やら」

ボストロール「お…おのれぇぇぇ!」 ガバッ

ボストロールの攻撃!魔法使いはひらりと身をかわした!

魔法使い「魔法使い戦法その1!獲物は逃がすな!」

盗賊「ゲェー!あの体勢はーっ!!」

魔法使い「これが魔法使い流テキサスクローバーホールドだーっ!!!」 メシガキィ

ボストロール「ぎゃあああああああ!!!」

勇者「ロビン戦法なのかテリーなのかハッキリしろよと」

魔法使い「そしてこれが…地獄の断頭台だーーっ!!!」 ズガァ

ボストロール「ぎゃああああああああ!!!」

勇者「うつくし草うめぇ」

ボストロールを倒した!

僧侶「やった!やりましたね魔法使いさん!!」

盗賊「流石っす!魔法使いさんやっぱカッケーっす!!」

魔法使い「はっは、褒めても何も出ませんよ?ねえ勇者殿?」

勇者「あ…ああ…うん…」

盗賊「おいおい!もっと喜べよ!元の姿に戻ったんだろ!?俺元の姿知んないけど」

勇者「ああ…いや…うぅん……」

魔法使い「あれ?私いつの間にか元の姿に戻ってたんですか?」

僧侶「そうですよ、元の姿知らないけど多分…えーっと、あ、ほら、ここにあった鏡で…」

ボンッ

勇・盗・僧「!!!?」

魔法使い「本当…元に戻ってる…元に戻ってますよ勇者様!」

勇者「お…おう!おう!そうだな!やったー!!」

盗賊「へえ、元々こんなに美人だったのか、こりゃ勇者も惚れるわけだわ」

魔法使い「ふふ、ありがとう盗賊さん」

僧侶「ああ…美しい筋肉が……いや、これはこれで美しいお姉さまなので良し!」

勇者「僧侶、その鏡ちょっと見せてくれ」

僧侶「うぇ?これですか?どうぞ」

勇者「……ラーの鏡ね…ふ…ふふふ…」

魔法使い「勇者様?」

勇者「俺の苦労は何だったんだよチクショォォォォ!!!」

魔法使い「ゆ、勇者様!落ち着いてください!」

そうして何やかんやでよく分からん内に魔法使いさんは元に戻った

元に戻ってもかっこよさと力のパラメータは変わりなく、以前同様の活躍を見せ

そして見事魔王を討伐することに成功した、俺はあんまし何もしてないけど

魔法使い「勇者様?どうかしましたか?」

勇者「あ、いや別に…魔法使いさん性格変わったなーと思って」

魔法使い「ふふ、私だって人間ですから、色々と変わっていきますよ」

勇者「はは…そうだな……」

僧侶「勇者さん、魔法使いさんのご両親に挨拶するのにこのドレスで良いですかね?」

勇者「ああ、でもまあ適当で良いんじゃないかな…」

魔法使い「もう、キッチリしてくださいよ」

勇者「あ…おう…」

魔王討伐後、俺と魔法使いさんは結婚しようということで、親に挨拶しに行くことになった

それに何故か僧侶も着いて来た、ちなみに盗賊は性病にかかって療養中だ

勇者「挨拶ったってなあ…魔法使いさんの親父さんって何してる人なんだっけ」

魔法使い「前に話しませんでしたっけ?大手の道具屋の社長ですよ」

勇者「ああ、そんな話してたっけか…どんな人?」

魔法使い「割と堅物な人ですけど…あ、でもこのまえ久々に手紙が届いたんですよ」

勇者「へえ、どんな内容?」

魔法使い「なんでも力の種を量産化する研究が実ったらしいです」

俺は「絶対その会社の後は継がない」と心に決めた

おわり

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