勇者「女魔法使いに力の種使いまくってみたったwwww」 1/2

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魔法使い「邪ッッッ!!!!」 ボッ

魔物「ギャアア」

魔法使いの攻撃!魔物に311のダメージ!

魔法使い「ゼイヤッ!!!」 ボゴッ

魔物「ギャアア」

魔法使いの攻撃!魔物に247のダメージ!魔物の群れを倒した!

魔法使い「ふう、さあ勇者殿、先へ進みましょう」

勇者「どうしてこうなった」

魔法使い「今日はこのあたりで野宿ですか」

勇者「ああ、そうだな…テント建てるか」

魔法使い「では私は食料を調達にでかけます」

勇者「1人で大丈夫か…って、余計な心配か」

魔法使い「ふふ、では……」

勇者「さて、じゃあ俺は火でも焚いて……」

オラァァッ バキッ ブギュゥゥゥ ズゴ ゴシュッ メキメコリ ゴリュリ

魔法使い「いやいや、イキの良い熊がおりました、夕飯にしましょう」

勇者「お…おう…」

魔法使い「ふっはっは、やはり熊肉は鍋にするに限りますな」 モニュ…モニュ…

勇者「…魔法使い、性格変わったよなあ」

魔法使い「そうですか?まあ辛い冒険の中ですからね」

勇者(最初は典型的なお嬢様だったのに…)

魔法使い「さて、では寝床を整えましょうか、勇者殿は熊の毛皮を使いますか?」

勇者「あ、いやいいよ、魔法使いが使ってくれ」

魔法使い「はっは、では失礼して…明日も頑張りましょう!!」

勇者「お…おう……」

勇者「はあ……」

勇者(別に魔法使いのことが嫌いなわけじゃないけど……)

勇者(最初の頃は本当におしとやかな良い子だったのに…今も良い子ではあるけど)

魔法使い「うーむ…ZZZ」 ギリギリギリ

勇者(最初は野宿するのもスゴイ嫌がってたしなあ……)

勇者(そういえば魔物どころか小さい虫にもビビッてたっけ……)

魔法使い「ZZZ………ゼイハァッ!!!」 パァンッ

勇者「!!?」 ビクッ

魔法使い「ただの蚊でしたか…お騒がせして申し訳ない」

勇者「お…おう…気にすんな……」

回想

魔法使い「は、はじめまして!魔法使いです!よろしくおねがいします!」

勇者「あはは、そんな緊張しなくてもいいよ」

魔法使い「す、すいません…ぼ、冒険なんて私初めてで……」

勇者「大丈夫大丈夫!俺も冒険は初めてだけどさ、なんとかなるって!」

魔法使い「ふふ、そうでしょうか…と、とにかく私も頑張ります!」

魔法使い「…といっても力仕事は苦手ですけど」

勇者「あはは、いいよいいよ、魔法使いは魔法が本業だろ?力仕事は俺に任せてよ!」

魔法使い「はっ、はい!」

回想終わり

勇者「…懐かしいなあ」

翌日

勇者「うーん…ふぁぁ…」

魔法使い「おはようございます勇者殿!猪鍋が出来てますよ」

勇者「ああ、魔法使い…ありがと……」

魔法使い「はは、勇者殿は全く朝には弱いですな」

勇者「まあな…それでも最初はお前より先に起きてたんだけど…」

魔法使い「はっは、勇者殿が弱いのでなく私が強くなったということですかな!」

勇者「実際マジでそうだから困る」

勇者「んじゃ今日はここの道を行って街を目指そうか」

魔法使い「途中に毒の沼地がありますな」

勇者「そうだね、でもまあ…」

魔法使い「まあその気になれば耐えられない距離ではありますまい」

勇者「いやいや、魔法使いトラマナ使えたよね?」

魔法使い「トラ…マナ…?」

勇者「いや毒の床をダメージ無視できるさ……」

魔法使い「トラマナ…………あ、ああ、そういえば使えましたな!」

勇者「…たまには魔法の練習もしとけよ?」

魔法使い「いやいや、はっは、これはまた手厳しい」

魔法使い「ウーハー!!」 バギャッ

魔法使いの攻撃!魔物に298のダメージ!

魔物「がおー」 ブスッ

魔法使い「うぐっ…これは……毒か!!」

勇者「大丈夫か魔法使い!少し下がっ……」

魔法使い「カァッッッッ!!!!」

勇者・魔物「!!?」 ビクッ

魔法使い「ふう…大丈夫です、問題ありません」

魔物「毒が…裏返ったッッッ!!!」

勇者「いやいやいやいや」

魔法使い「ふう、流石に疲れましたな」

勇者「後半エンカウント率半端じゃなかったからなあ、ほらベホマ」

魔法使い「はっは、まあ100人に囲まれても所詮一度に相手をするのは4人までですから」

勇者「いやその理屈はおかしい」

魔法使い「それより勇者殿はご無事ですか、もし毒でも受けていたら一大事」

勇者「ああ、まあ俺は大丈夫だよ、ずっと魔法使いの後ろにいたからな」

魔法使い「そうですか、いやはや、安心いたしました」

勇者(最初は魔法使いの方が後衛だったんだけどなあ)

勇者「ふう、やっと着いたなー」

魔法使い「どうでしょう勇者殿、ここで仲間を募ってみては」

勇者「え?」

魔法使い「やはり二人旅では問題があります、私も勇者殿も解毒魔法は使えませぬし」

勇者「まあそれはそうだけど…毒消し草で十分だし…二人旅で平気じゃない?」

魔法使い「しかし万が一ということもありますので、どうか御一考を」

勇者「あ、ああ…それじゃまあ…一応酒場まで寄ってくか…」

魔法使い「はい」

店主「いらっしゃ…」 ガチャン

勇者「えーと、仲間を探してるんだけど…」

店主「は…はあ、どのような方をお探しで…?」

魔法使い「勇者殿、やはりスタンダードに僧侶と戦士が必要では?」

店主「はあ、いいんですか?それだとパーティに戦士が二人も……」

魔法使い「ん?」

店主「えっ?あ、ああ失礼、武道家の方でしたか」

魔法使い「む?」

店主「えっ?」

勇者「前衛職は俺と魔法使いさんがいれば十分だろ、僧侶と…盗賊で良いんじゃないか?」

魔法使い「そうですな、流石は勇者殿」

店主「まほっ…!?し、失礼、それじゃ僧侶と盗賊で」

勇者「はい、どんな人がいますか?」

店主「あいにく両方とも1人ずつしか登録がありませんね、僧侶(女)と盗賊(男)で」

魔法使い「はっは、盗賊も女性だったらハーレムパーティ完成でしたね」

店主「えっ?」

魔法使い「うん?」

僧侶「はじめまして!僧侶でーっす!」

盗賊「盗賊だ!よろしく頼むぜ!」

魔法使い「はっは、一気に賑やかになりましたね」

勇者「そうだな、とりあえず今日はもう宿を取って休もうか」

盗賊「なあなあ勇者さんよ、今まで男と二人旅じゃあっちの方が溜まってんだろ、どうだい今夜一緒に」

勇者「いや魔法使いさんは女だよ」

盗賊「ワッツ!?」

僧侶「えっ!魔法使い!?武道家じゃないの!?」

魔法使い「どこからどう見ても魔法使いだと思うんですけどねえ」

勇者(このやりとり毎回面倒臭いな)

宿屋

盗賊「まあさて勇者、それはそうと夜の街に繰り出そうぜ!」

勇者「いや俺は別にいいよ」

盗賊「なんでだよ!まさかお前あんな筋肉ダルマ相手に…」

勇者「違うって、それに魔法使いさんを悪く言わないでくれよ」

盗賊「あっ、悪い…でも何で遊びに行かないんだ?まさかホ…」

勇者「一気に人数増えたせいで金が無いからだよ」

盗賊「ああ、そりゃそうか、すまん、まあ俺は行ってくるけどな!!」

勇者(性格『むっつりスケベ』っと)

僧侶「ああビックリしたー、まさか魔法使いだなんて」

魔法使い「そうですか?」

僧侶「だってそりゃ驚くよ、そんなトロルみたいな感じで魔法使いだなんてさ」

魔法使い「トロっ……」

僧侶「勇者様もゲテモノ好きだよねー、それとも本当は嫌だったりするのかな?」

魔法使い「……」

僧侶「あ、私お風呂入ってくるね、トロ…魔法使いさんはどうする?」

魔法使い「…お構いなく」

僧侶「ふうん……」

遊び人「お兄さんありがとうねー!」

盗賊「ふう……おや…?」

魔法使い「……」

盗賊「魔法使いさん、どうかしましたか」

魔法使い「おや、盗賊さん、いえ、何でも……」

盗賊「隠さなくてもいいさ、今日会ったばかりとはいえ僕達はもう仲間じゃないか」

魔法使い「……」

盗賊「話したくないならそれでも良いさ…僕よりも勇者の方が君のことをよく分かっているだろうしね…」

魔法使い「…なんだか盗賊さんは賢者みたいですな」

盗賊「ふ…男は誰しも賢者になるものなのさ……」

盗賊「ただいま勇者」

勇者「あっ、おかえりー…なにそのサッパリした顔」

盗賊「なあに…それよりも魔法使いさんの話なんだが」

勇者「ん?」

盗賊「彼女はなぜああも筋肉質なんだい?普通は魔法使いといえば華奢なタイプが多いはずだが」

勇者「それは……」

盗賊「話してくれ、僕達は仲間だろ…?」

勇者「話すからその喋り方やめてくれよ」

盗賊「おk」

盗賊「んでどうしてああなったん?」

勇者「うーん…力の種ってあるだろ?とある洞窟でそれを沢山見つけちゃってさ」

盗賊「へえ、そりゃ珍しい」

勇者「うん、そんでその時の魔法使いさんはさ、自分が前線で戦えないのを気にしてたらしいんだよ」

勇者「いっつも俺が前衛で傷だらけになってたからさ、多分それが嫌だったんだろうな」

盗賊「ふむ」

勇者「んで魔法使いさんがその種を使いたがってたからさ、俺もいくつか貰って、残り全部渡してあげたんだよ」

勇者「そしたら次の日からああなってた」

盗賊「いや、なんでだよ」

お風呂

僧侶「ふっふんふーん♪」

僧侶「ふふ、勇者様と仲良くなって魔王を倒せば英雄の嫁…もとい玉の輿…」

僧侶「ひょっとしたら一国の女王様とかにもなれるかもしれないものねー♪」

僧侶「ま、パーティ内に可愛い子とかがいたら問題だったけど…」

僧侶「あんなトロルかギガンテスみたいな人に負けるわけないものね!」

僧侶「そうして私の色香で徐々に徐々に勇者を落として既成事実まで作っちゃえば後はこっちのもの…」

僧侶「勇者の子を身ごもった私は上手い事勇者を抱き込んで…そして…新世界の神になる!」

僧侶:性格『せけんしらず』

勇者「それじゃ今日は近場の洞窟を探索しようか」

僧侶「はいっ!」

盗賊「おうよ」

魔法使い「……」

勇者「魔法使いさん?大丈夫?」

魔法使い「む、はい、大丈夫です、問題ありません」

勇者「そっか、それじゃ行くよ、頼りにしてるんだからね」

魔法使い「はい!」

僧侶(なっ…ま、まさか…ブサ専!?)

盗賊「勇者、ここらの敵は魔法に耐性がある奴が多い」

勇者「うん、それで?」

盗賊「だからまあ戦闘は俺と勇者をメインにやった方が…むっ!」

魔物「まものー」

魔物の群れが現れた!

盗賊「出たな!行くぞ勇……」

魔法使い「吻ッッッ!!!」 バギャアッ

魔法使いは回し蹴りを放った!魔物の群れを倒した!

魔法使い「さて、先に進みましょう」

勇者「うん」

盗賊・僧侶「……」

洞窟

勇者「ここが洞窟か、深そうだな…盗賊、一緒に探索してくれ」

盗賊「やっと俺の出番か、まあちょちょいっと行ってくらあ」

勇者「魔法使いさん達は少しだけここで待っててくれ」

魔法使い「はい」

僧侶「……はあ」

魔法使い「どうかしましたか」

僧侶「いや…私って着いて来た意味あったのかなあって…」

魔法使い「私と違って回復魔法が使えるじゃないですか、いざという時に助かりますよ」

僧侶「そうですけどー……はあ、いいですよね魔法使いさんは、その馬鹿力で活躍できるんですから」

魔法使い「はは……」

僧侶(うぅん……なんとかして勇者様を振り向かせる為に目立たないと……)

盗賊「あー、駄目だこの宝箱ミミックだわ」

勇者「へえ、流石は盗賊だな、そういうの分かるのか」

盗賊「魔法使いさんとだけだった時はどうしてたんだよ」

勇者「いや、ミミックだと分かった瞬間にヘシ曲げてたから」

盗賊「さいですか…おっと、魔物だ、静かにしろよ」

魔物A「なあ、ここらに勇者が来てるらしいんだってよ」

魔物B「マジか」

魔物A「マジだって、ボスがそう言ってたから」

盗賊「バレてんじゃねえか、こりゃ探索だけで帰った方が良さそうだな」

勇者「魔法使いさん連れてくれば楽勝だと思うけど」

盗賊「俺の存在意義が霞むんだけど」

魔法使い「なかなか戻ってきませんね」

僧侶「そうですね…そうだ、魔法使いさんが様子見に行ったらどうですか?」

魔法使い「ふむ…」

僧侶「大丈夫ですって、魔法使いさんならいざ魔物に会っても楽勝でしょう?」

僧侶「それにトロルと間違えて攻撃されないかも」

魔法使い「邪ッッッ!!!」 パァァンッ

僧侶「 」

魔法使い「すいません、蚊がいたもので…それじゃ行ってきますね」

僧侶「い…行ってらっしゃいませ……」

勇者「ふう、なんとか見つからないで戻って来れたね」

盗賊「当たり前だろ、俺の忍び足っぷり舐めんなよ」

僧侶「あっ、お帰りなさい」

勇者「あれ?魔法使いさんは?」

僧侶「えっと、さっきその……!」 ピーン

僧侶「用事を思い出したって言って宿まで戻りましたよ!」

勇者「用事?」

僧侶「はい、なんだかあわただしい感じで」

盗賊「ふーん、そんじゃどのみち一旦街まで戻ろうぜ、回復もしたいしな」

勇者「あ…おう……」

勇者「……」

宿屋

勇者「魔法使いさんいないね…」

盗賊「どっか出かけたんじゃねーの?そんなに心配か?」

勇者「そりゃそうさ、仲間なんだし……」

僧侶「大丈夫ですよ、きっとそこらへんブラついてるだけですって!」

僧侶(ふふ…戻ってこなければそれでよし…!)

僧侶(あれ?でも万が一戻ってこられたら…あ、やばい、どうし…)

僧侶(いやいや戻ってこない、あんな魔物だらけのとこから戻ってこれるわけないって、うん)

魔法使い「ああ、ここでしたか勇者殿、只今戻りました」

僧侶「アウッチ!!」

勇者「ああ、良かった魔法使いさん…その担いでるのは?」

魔法使い「ああ、あの洞窟の奥にボスらしき魔物がいたので」

ボス「 」

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