勇者「姫!助けに来ました!」( ´)Д(`) 「勇者 」 1/2

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勇者「やい魔王!連れ去った姫は何処だ!!」

魔王「ヤ、ヤラレタ・・・見事だ、勇者よ・・・約束通り姫は返そう・・・」

勇者「魔王、お前は強かった、だが俺は姫を、大事な人を守るためなら(長いので省略」

魔王「姫は、その部屋の奥にいる・・・安心しろ、危害は加えてない」

勇者「姫ー!!助けに参りました!!」

( ´)Д(`) 「オオゥ・・・勇者、来てくれると思ってました」

勇者「・・・・・・・・」

勇者「やい魔王!連れ去った姫は何処だ!!」

魔王「姫は、その部屋の奥にいるだろ・・・」

勇者「やい魔王!連れ去った姫は何処だ!!!!!」

魔王「ぐわあああああ・・・」

勇者「おい起きろ!魔王!!姫は何処だ!何処に居るんだ!!」

ドシンドシン

( ´)Д(`) 「勇者どうしたの?私はここよ」

勇者「う、うそだろ・・・あの姫が」

あの美しかった姫が、こんなトロール族の長みたいになってるわけ

これは、これは何かの夢だ、そうに違いない

( ´)Д(`) 「勇者、なにをブツブツ言うてるの?」

勇者「あ、あの・・・」

( ´)Д(`) 「どうふた?勇者?」

勇者「あのー・・・まさかとは思うのですが・・・ひ、姫でぶか?」

( ´)Д(`) 「そうでぶよ」

勇者「は、ははは・・・そんなわけ」

( ´)Д(`) 「?」

勇者「・・・・・・」

( ´)Д(`) (おなか空いたなぁ) グゴゴオオオオオオオオ

勇者「!?なんだ今の鳴き声は!?まさか魔王の第二形態の」

( //´)Д(`) (ハズカシイ・・・お腹鳴っちゃった)

( ´)Д(`) 「勇者、帰りましょう、わたしお腹すいちゃった」

勇者「え、帰る?帰るって?」

( ´)Д(`) 「お父様の居るお城によ、わたしお腹すいちゃった」

勇者「お父様って国王様の事ですか?」

( ´)Д(`) 「それ以外に誰が居るのよ?わたしお腹すいちゃった」

勇者(マズイぞ、今この姿の姫を連れて帰ったら・・・国王はショックのあまり!)

( ´)Д(`) 「わたしお腹すいちゃった、私お腹すいちゃった」

( ´)Д(`) 「あ、待って勇者、帰る前に」

勇者「な、なんでしょうか?」

( ´)Д(`) 「魔王が私のためにスイーツを用意してくれてたの、それ食べてから帰りましょう」

勇者「あ、はい」

勇者(もしかして魔王は、姫に呪いをかけたのでは?だが、魔王は先程倒した、呪いは解けるはず)

( ´)Д(`) 「うぼおおお!うまそう(ジュルリ」

勇者(だとしたら、この姿はなんなんだ?もしや呪いを解には、キ、キスをすれば元の姫に!?)

( ´)Д(`) 「うんメェなぁ!この豚の角煮はよう ハグハグ」

勇者「あのー・・・」

( ´)Д(`) ばくばく

勇者「あのー・・・すいません」

( ´)Д(`) 「なに?お前も喰いたいの?もぐもぐ あげないよ」

勇者「あ、いえ、そうではなくて・・・後どのくらいかかりますか?」

( ´)Д(`) 「なにが?」

勇者「そのーお食事が終わるまで・・・かれこれ30分もお食事をされてますけど?」

( ´)Д(`) 「ゆっくり食べるのがケンコーにいいのよ、もうせっかちさんね」

勇者(いや、食い終わってからまた別のものを食べ始めてるからじゃねーのか?)

( ´)Д(`) 「ふーーー食った食った」パンパン

勇者「では、よこづ・・・姫、とりあえずかえりま・・・」

( ´)Д(`) 「あーーーもう動けね~や!食ったら横になるのがいいらしいから寝るわ~」

勇者「こ、この・・・いや、抑えろ、抑えろ、もしこの肉塊がほ、本物の姫だとしたら」

( ´)Д(`)  フゴーーー フゴーーーー

勇者「寝るの早!」

勇者「・・・・・どうしよう」

魔王「う、うう・・・なんという五月蝿さだ」

勇者「あ、魔王!目が覚めたな!!」

魔王「ううっ、勇者、なんだまだ居たのか?早く帰るがよい」

勇者「ふざけんじゃねえぞ!姫を返せ!!」

魔王「はぁ?何言ってるんだ?姫ならそこに」

勇者「あの肉の山関のどこが姫だって!?お前の目は節穴か!?」

魔王「お、落ち着け勇者、あれ私が誘拐した姫だ」

勇者「なら、お前が姫を醜い姿に変えたというわけだな!やい早く呪いを解きやがれ!!」

魔王「の、呪いなんてかけてないぞ」

勇者「な、なんだと」

魔王「アレは正真正銘、姫だ、ホラ見ろ・・・頭の上に王家に伝わる冠を載せてるだろ?」

勇者「あ、今まで立ち上がっていたから分からなかったが、横になったら頭に小さく何かが乗ってる」

魔王「それと、姫が指に入らないからと、私が預っている王家の指輪も」

勇者「そ、そんな・・・確かに紋章が付いているが・・・」

魔王「な?分かっただろ、アレは正真正銘の姫だ」

勇者「ぐ、ぐっ・・・うわあああああああ」

魔王「どうした!?何を泣いている?」

勇者「ふじゃけるなよ!!あんにゃすがたの姫がいてたまるかよ!昔の美しい姫に戻せ!」

魔王「見た目は少しふくよかにはなっているが」

勇者「少しじゃねーよ!ふくよかでもねーよ!!」

魔王「だ、だが私があんな風にしたわけじゃないぞ!姫がお腹すいたというから食事を」

勇者「限度ってものがあるだろ!!」

魔王「し、知らん!それに姫は大事な人質だし、無礼があってもダメだから丁重にもてなしたんだ」

勇者「もてなし過ぎだろ!!運動させろよ!!」

魔王「危ない事はさせられないし、外に出すのは逃げられるかもだし・・・」

勇者「・・・・・・」

魔王「何を落ち込んでいる勇者?」

勇者「・・・せっかく、お前を倒して世界に平和が戻って、姫を取り返し、これから俺の明るい未来が待っていると思ったのに」

勇者「まさか、ゾーマが姫自身だったなんてよ」

魔王「何のことだ?」

勇者「やい魔王!!テメーよくも隠しボスを召喚してくれたな!!!」

魔王「お、落ち着け勇者!!何がお前をそうさせているのだ!」

( ´)Д(`)  フゴオオオオ フゴ       フゴーーーー

勇者「なんて国王に説明すりゃいいーんだよ!!魔王を倒して姫を連れ帰ったら」

勇者「魔王城で自堕落な生活を送って、こ、こんな・・・」

魔王「こんな?」

勇者「クソデブになってましたって言えるかよ!!!!!」ドン!

魔王「ひっ!」

勇者「どう責任とるつもりなんだアアン?」

魔王「お、落ち着け勇者、剣を収めよ」

勇者「くそう・・・くそう・・・せっかく宿屋で、昨日はお楽しみでしたねって言われたかったのに・・・」

魔王「別に、言われるくらいなら出来るんじゃないか?」

勇者「どうやってこれを宿屋に運ぶんだ?オイ、お前ここおかし-んじゃねーか?(出川哲朗風」

魔王「そんなこと言ってもなぁ・・・」

勇者「お前のせいだからな、お前が責任持って運べ!」

魔王「え、なんでそうな・・・」

勇者「お前がブクブク餌を与え続けたからだろ?この糞虫が!」

魔王「く、言わせておけば・・・そ、そもそも!お前がチマチマチマチマレベル上げなんかしてないで

   適正レベルで魔王城に乗り込んでいれば姫はここまで太らなかったんじゃないのか!?」

勇者「うぐっ!!!」

魔王「本当は仲間を引き連れることも事もできように、どうせアレだろ?仲間なんてなくても一人で魔王とか余裕ーだしww

    とかなんとか言って、セコセコレベル上げに時間かけてたから、ここまで来るのが遅かったんじゃないんですかね?」

勇者「ウワアアア、うぐ」

勇者「ち、ちげーし!そんなんじゃねーし!」

魔王「ならアレか?本当はクリア後に姫と宿屋に泊まりたいから、他の仲間がいると気まずいからとかくだらない理由で

   一人旅でもしてたのか?アホらし」

勇者「ヒヒヒーーーーーー!!」

魔王「私はもう倒された、後のことは知らん。姫は約束通り返したんだからお前が何とかしろ」

勇者「おい魔王!!」

魔王「はいはい、終わり終わり、私は死にますから、魔王は倒されて滅びましたー」

( ´)Д(`) 「いやーよく寝た、ん?どうした勇者?」

勇者「・・・・・・」

( ´)Д(`) 「さあ、勇者、城に戻ろう」

勇者「え、あ・・・ハイ」

( ´)Д(`) 「それはそうと勇者」

勇者「なんですか・・・?」

( ´)Д(`) 「お腹すいた」

勇者「ひ、姫!先ほどお食事なさいましたよね!?」

( ´)Д(`) 「さっきのは三時のおやつみたいなものでしょ?これから夕食の時間よ?」

勇者「いやでも、・・・そのー・・・姫、あのー」

( ´)Д(`) 「なによ、ハッキリ言いなさいよ!もういいわ、私ご飯食べてくるから!!それまでに馬車用意しておきなさい!」

のしのしのし

勇者「あ、姫!!」

勇者「くそう・・・」

勇者「アレを運ぶ馬車なんてあるのかよ・・・」

( ´)Д(`) 「ナニこれ?」

勇者「馬車です」

( ´)Д(`) 「はぁ?なによこれ!」

そこには2匹のドラゴンと大きな車輪と軸が2本用意されていた

( ´)Д(`) 「どこが馬車なのよ!何処に乗るのよ」

勇者「ええっと、まずはですね、姫には車輪の着いた軸を持ってもらいまして、もう一つを足ではさみます」

( ´)Д(`) 「それから?」

勇者「それを二匹のドラゴンに引いてもらいます・・・」

( ´)Д(`) 「・・・・・・・」

勇者「・・・・・・・(ヤバイ、食われる)」

( ´)∇(`)「楽しそうね」

勇者「一時はどうなるかと思ったが、なんとかなったな」

( ´)∇(`)「なにこれ超たのしー!うひょー!!」

二匹のドラゴンは車輪をつかむ姫を引きながらドシドシと進んでいく

勇者はドラゴンの背に乗って時折後ろを見ながら城を目指してドラゴンを走らせる

( ´)∇(`)「ウホホホホ ウゴゴゴゴ うぼーーー!!(歓喜」

勇者「よし、このまま順調に行ってくれよ・・・、おいどうしたドラゴン?」

ドラゴン1「・・・がお、がおお(疲れました」

ドラゴン2「ガオガイガ(少し休ませてください、こんな重労働初めてで」

勇者「なにしんどそうな顔してるんだよ?別にこの位の荷物平気だろ?車輪ついてるし」

ドラゴン1「がおがお(ここしばらく城の食べ物は姫に取られてて、我らは2日ほど飲まず食わずなんです」

ドラゴン2「ガガガ(ハラヘッタ・・・」

勇者「おい、ナニするんだドラゴン!!」

ドラゴンは背中に乗る勇者を下ろすと

ドラゴン1「がおがお(もう、魔王さまも倒されたし我々を自由にしてください!」

ドラゴン2「ガオガオガー(どうせここに居てに姫に食われそうだし、怖いんで逃げます!!」

勇者「まて!待ってくれ!!こんな所に取り残されたら!!おーい!!」

竜は逃げ出した

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