仲間「起きてください勇者さま」 1/5

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勇者「あーあー、平和だなー」

何度も来た街を歩いて勇者はつぶやいた

勇者「転職も全ての職業を極めて

転職の搭にはもう来る必要はないって言われちゃったし」

勇者「あの頃はよかったなぁ」

村の青年だったころ

勇者として女神に選ばれて

出てくる敵たちと死闘を繰り広げ

魔王討伐の旅の時のことを思い出して勇者は一人つぶやいた

勇者「三日間飲まず食わず死闘を繰り広げた魔王との最終決戦も

今なら3秒で終わるな」

勇者「いっその事、求婚してきた姫様たちの誰かと結婚して

一国の王様にでもなるかな」

勇者「でもなぁ、みんな絶世の美人なんだけど女神様を一度見たら

ほかの女の人はかすんで見えちゃうんだよなぁ」

勇者は女神というキーワードにピンときた

勇者「そういえば、魔王倒した後に女神様がご褒美に願い事を

かなえてくれるとか言ってた気がする」

女神に言われた時、勇者は魔王を倒したことで

頭がいっぱいだったため、あとでまた伝えに行くといったきりだった

勇者「いいこと思いついた、さっそく女神様のところに行こう」

瞬間移動魔法で女神の城に移動した

勇者「えっと確かここに女神の印をかざせば門が開くんだよな」

女神「久しぶりですね勇者よ」

勇者「お久しぶりです女神様!相変わらず美人ですね」

女神「女神というものはそういうものなのです」

勇者「じゃあ、結婚してください!」

女神「いや、文脈・・・意味不明なのですが」

女神「というか昔より全然軽い口調になりましたね」

勇者「なんか知らないけど魔王の最後の悪あがきで

僕の性格をだいぶ書き変える的な意味わかんない

封印がかかっちゃったんですよwwwwwwww」

女神「昔は、あんなにクールだったのに」

女神「顔は今でもかっこいいんですけどね」ボソボソ

女神「まぁそれは別として・・・」

女神「それがあの時のご褒美としての願い事なら、お、お受けしましょう・・・」テレテレ

勇者「んー、やっべぇすっげぇ悩むけどその願い事ではないんです」

女神「・・・そうですか、ではどんな願い事なのでしょうか。。。」ズーン

勇者「俺の力を封印で昔の村人の時のように弱くして

また、魔王討伐の旅に出させてほしいんです」

女神「封印です、、、か?」

勇者「封印でお願いします、一応ピンチになった時に封印が解けるっていう

保険もあったらいいかなと思いまして・・・へたれですみません」

女神「そういうことですか、わかりました

では、私の力であなたの力を封印してまだ魔王のいる異世界へ

お送りいたしましょう。」

勇者「異世界、、さっそくお願いします!!!」

女神「わかりました、辛い旅になることでしょうが

私はあなたをいつまでも見守っています」ニコッ

女神が片手を上にあげると金色の光が辺り一面に満ち勇者を包んだ

・・・・・

勇者「いてて、ここはどこだ?」

辺りは木々に囲まれ

時はすでに夕刻を迎えていた

勇者「しばらく歩くか、、、ん?」

茂みから何かが現れた

スライム「ピギー」

勇者「なんだスライムか、逃がしてやるからどこか行け」

スライム「ピッギィィィィ」

勇者に2のダメージ

勇者「ぐはっ」

勇者「そうか僕は今、村人だった」

勇者「久々に楽しい戦闘ができるんだっ!」

・・・・・

勇者「ふぅ、スライム一匹に10分も時間を使っちゃったよ、でも楽しかったなぁ」

勇者「お金も、3ゴールドだけか」

ガサガサ

勇者「ゲッ、またモンスターか?HPもう少ないのに」

ピエロ「ぴょっーん!コンバンわー」

勇者「こ、こんばんは」

なんだこいつ?・・・

ピエロ「君は今、道に迷っているね!」

ピエロ「そこで僕とゲームをしようか!そのゲームで君が勝ったら僕が体力全回復と

近くの街まで送ってあげるよ!」

ピエロ「参加料は君が今手に入れた3ゴールドでいいよ」

勇者「うーん、どうしようか・・・」

ピエロ「どうするぅ?ふっふー」

勇者「ここは、やっといたほうがいいな!お願いします」

ピエロ「その言葉を待っていたよー」

ピエロ「それじゃあ、僕の右手か左手のどちらかにメダルを隠すから

どっちに入ってるかあててね」

勇者「ずいぶんシンプルですね」

ピエロ「だがそこがイイッ!」

ピエロがコインを空中に投げ、目にも止まらなぬ速さで

コインを手に持った

ピエロ「さぁさぁ、どっちに入ってるかあててね」

勇者「んーどっちだろうな」

目では見えなかった

これはもう運に頼るしかないな

その時、女の声が頭に響いた

声(右ですっ・・・)

勇者「へ?右?」

ピエロ「ピンポンピンポーン!!!よくわかったね!!」

勇者「あれ?なんか当たったことになってる」

ピエロ「適当に言ったの?君、運が強いねー」

ピエロ「よしっ君のこと気に入った!遊び人の書をおまけに付けちゃおう」

勇者「え?遊び人の書って、僕遊び人になる気ないですよ」

ピエロ「いやいや、君は遊び人になるんだっ!」

ピエロ「えいっ」

ピエロが目にも止まらぬ速さで勇者を着替えさせた

勇者「えっ!?いつの間にか遊び人のかっこうになってる」

ピエロ「その顔のメイクも遊び人を極めないと取れないからね!

それと今日から君は遊び人と名乗りなさい」

遊び人「いやいや無理だよ」

遊び人「って!?人称が勇者から遊び人に変わってる!?」

ピエロ「そういうことで~全回復魔法&瞬間移動魔法」

遊び人「まだ話は終わってないよーーー!」

ピエロ「め...みは...しゃの...し...ます・・・・」

・・・・

遊び人「ん?ここは?」

遊び人「街か・・・くっそーあの遊び人め、次会ったら即死魔法かけてやる」

遊び人「とりあえず体力は全快だから酒場にでも行ってみるか」

---酒場---

遊び人「結構大きい酒場だな」

酔っ払い「ヒック、、、よう、そこの遊び人、旅にでも出るのかい?

なら、そこの冒険者登録所で登録して仲間でも探すんだな

4人以上のパーティーじゃないと冒険はいけないんだよ

つっても、遊び人じゃ誰も連れてってくれねーだろーなギャッハッハ」

遊び人「腹立つなー、このメイクのせいで怒ってるのがわからないのだろうか」

しかし・・・仲間か、、、

僕のいた世界では仲間と行動なんて考えたこともなかったな

ずっと一人旅で、そのおかげで経験値は多かったけどな

遊び人「とりあえず登録してこよう」

遊び人「この紹介用紙に経歴を書いて登録所に提出か」

遊び人「えっと

職業:遊び人 年齢:18歳 初めての年齢:童貞」

遊び人「最後の質問・・・必要あるのかな?・・・・」

遊び人「まぁ、いいやこれを登録所に出せばいいのか」

登録所係員「では、紹介用紙を提出してください」

遊び人「はい」

登録所係員「ふむふむ、遊び人で・・・年齢は18・・・

そして・・・どうてっ・・・ ブフッ」

笑われた・・・・

登録所係員「プププ・・登録いたしました。で、では、しばらくお待ちくださいブフッ」

遊び人「しばらく待つってどれくらいだろう?・・・ん?」

遊び人「さっきの係員だ・・・って?あれ?募集掲示板に紙を貼っている」

遊び人「って、もしかしてあそこにさっきの紙を張ってるの?

ってことはもしかして僕のDOUTEI☆も、ばれるのか!?」

遊び人「オワタ・・・」

遊び人「遊び人なんかを誘ってくれる人いるのかなぁ?」

---掲示板前---

リア充戦士「つーか、4人いないと外でれねーとかマジだりぃ

早くほかの街の子といちゃいちゃしたいのに」

リア充盗賊「誰でもいいから1人連れて行けばいいんだろ?」

リア充武道家「この、童貞遊び人でいいんじゃね?」

リア充盗賊「うわっ童貞とかwwwwwwこいついじめながら行こうぜ」

リア充戦士「遊び人だから荷物持ち以外に使えねーだろうけどなwwwwww」

・・・・

リア充戦士「遊び人君、一緒にパーティー組もうぜ」

遊び人「えっマジ?よろしくお願いするよ」

なんだいい人がいるもんだなぁ

リア充戦士「じゃあこれに契約のサインよろしく」

遊び人「おk-わかった!^^」

リア充戦士「んじゃあ契約成立、ハイこれ荷物ねwwwwww」

遊び人「え?」

リア充武道家「おまえ荷物持ちだからwwwwww」

リア充盗賊「今更いやだとか言うなよ?どーせ俺ら以外

遊び人を連れてく奴なんていないからwwwwww」

遊び人「・・・わかった」

そういうことか・・・ここはこらえるとしよう

リア充戦士「え?『わかった』じゃなくて『わかりました』だろ?」

遊び人「わかりました・・・」

我慢だ我慢・・・

しかしバランスの悪いパーティーだな・・・

リア充盗賊「じゃあ行くか」

---外門---

リア充戦士「ほらおっさん4人目連れてきたぞ

これで通っていいんだよな?」

門番「・・・よかろう外には強い魔物がいるから気を付けるように」

リア充盗賊「お前みたいな雑魚じゃねーからwwwwww

魔物なんてあった瞬間に殺せますけど?wwwwww」

門番「・・・」

リア充武道家「シカトかよwwwwwwだっせー」

リア充戦士「さっさといこーぜ」

リア充盗賊「あいよ」

---草原---

リア充戦士「モンスター出てこいや」

リア充武道家「俺らにビビってんじゃねーの?

ほら、俺らオーラやべぇしwwwwww」

遊び人(何がオーラだよ・・・)

リア充盗賊「ねぇねぇなんで童貞君はそんな化粧してるの?

やっぱりブサイクだから?童貞だもんね~wwwwww」

遊び人「・・・」

我慢、我慢

スライムが現れた

リア充戦士「うわぁモンスターだ」

リア充盗賊「よ、よし倒すか」

リア充武道家「本気で行くぞ」

遊び人「・・・・」

こいつらスライムにビビってやがる

戦闘未経験なのか?

リア充戦士「くらえー俺のスーパーアルティメットスラッシュ」

スライムに0のダメージ

リア充盗賊「うおおおおアルティメットキィック」

スライムに0のダメージ

リア充武道家「くらえーーー波動砲ーーー」

しかしなにも起こらなかった

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