兵士A「まてー!」
勇者「しつこいな、まったく・・・・。」
兵士A「もう逃がさんぞ!」
勇者「ラリホー!」
兵士A「ぐー。」
勇者「はぁはぁ、やっとまいたか。もう魔法力がやばいぞ。」
兵士B「おい、どこにいった。」
兵士C「とにかく探し出せ!」
賢者「しつこいですね。ほんとに。」
女魔法使い「まったく、いつまでこんな生活が・・・。」
勇者「魔王は倒したってのに、なんで俺たちが追われてるんだよ。」
女魔法使い「1年前、魔王を倒して凱旋した時に戻りたいわ・・・。」
賢者「私はうすうす予想していましたけどね。邪魔になったんでしょ、私たちが。」
勇者「にしてもひどくね?命がけで魔王倒して帰ってきてみれば、今度は「隣の国攻めるから戦え」だぜ?断ったらこれだよ。」
女魔法使い「私は暗殺依頼されたわ、邪魔な人の。」
賢者「私は永遠の命を得るために、賢者の石を渡せと・・・。結局王様たちは怖いんでしょうね、魔王を倒した私たちが。」
勇者「じゃ、どうする?山にでも篭ってひっそりと暮らすか?」
女魔法使い「ゆ、勇者とならそれでも・・・」ボソボソ
勇者「なわけねーよなー。犯罪者扱いのままってのも嫌だしな。」
女魔法使い「・・・。」
賢者「簡単よ。もう皆殺しにしましょう。私たちに服従する人だけを集めて、新しい世界を作るのよ。」
勇者「ちょっ、殺すなよ。」
賢者「冗談よ、ふふふ、冗談。」
女魔法使い「じゃあ、どうすれば・・・。」
戦士「お、見つけたぞ!お前ら!」
勇者「げっ、戦士。」
女魔法使い「あいつだけ、王様に逆らわなかったのよね、そういえば。」
賢者「バカだから何も考えてないだけでしょ。」
戦士「えーっと、なんだっけ。姫のブラジャーを盗んだ罪と・・・えーっと、とにかく殺す!」
女魔法使い「勇者・・・あんた・・・。」
賢者「最低ね・・・。」
勇者「ちがうって!濡れ衣だってさっき話してただろ!!」
賢者「そうだったわね。私は『ストリーキングをした罪』になってるわ・・。」
女魔法使い「私なんて・・・、夜な夜なお金を払って、お・お・おおおお男漁りをしてるって!」///
戦士「そうだ!お前らは悪いことをした!勇者のは、えっとなんだっけ。」
勇者「『姫のブラジャーを盗んだ罪』『兵士長(男)の風呂を覗いた罪』『買い物で小銭をごまかした罪』『人の家のタンスを勝手に開けて物を盗んだ罪』『王宮でつまみ食いをした罪』『小さな女の子を連れまわした罪』
戦士「そうだ!とくに姫のブラジャーを盗むなんて!でかかっただろ!俺にも見せろ!」
勇者「なんで、こんな公表されると嫌な罪ばっか・・・俺もう死にたい・・・。」
女魔法使い「私も・・・。」
賢者「で、私たちの刑はどうなるの?」
戦士「死刑だ!もう決まった!」
勇者「おかしいだろ!たいしたことしてないじゃないか!なんだよ死刑って。」
戦士「でも決まったんだ。いくぞ!」ブンッ
勇者「うおっ、ちょっと待てって。俺が姫のブラジャーを盗むと思うか?」
戦士「思う。」
勇者「男の風呂のぞくと思うか?」
戦士「思わない。」
勇者「小銭ごまかすと思うか?」
戦士「思わない。」
勇者「タンスから物盗むと思うか?」
戦士「それは、見たことある。」
勇者「つまみ食いすると思うか?」
戦士「思わない。」
勇者「小さい子連れまわすと思うか?」
戦士「俺はでっかいのが好きだ。」
勇者「ほらっ、『思わない』のほうが多いだろ?お前は騙されてるんだって。」
戦士「おお!本当だ。」
女魔法使い「あなた一体誰にそんなこと吹きこまれたの?」
戦士「大臣が言った。お金もいっぱいくれたぞ。がはは。」
女魔法使い「大臣と私たちどっちを信じるの?」
戦士「・・・。」
女魔法使い「ちょっと戦士?」
勇者「考え中らしい。ちょっと待とう。」
戦士「俺はお前たちの仲間だぞ!仲間を信じるに決まってるだろ!」
賢者「戦士、いい子いい子。」ナデナデ
勇者「さって、じゃあこれで全員そろったってことかな。俺にひとつ考えがあるんだが。」
女魔法使い「なに?」
勇者「魔王を復活させよう。」
女魔法使い「本気?」
勇者「ルーラ!魔王城到着っと。一回来てるから楽だな。」
戦士「魔王はおっぱいでかかったからなー。もう一回見たいぜ。」ワクワク
賢者「戦士、下品よ。」
女魔法使い「む・胸はあればいいってもんじゃないんだからね!あれは牛よ牛!あんな大きさは必要ないわ!」
勇者「おい、女魔法使い。自分が胸ないからって荒れるなよー。」
戦士「がはは、女魔法使いはペッタンコだからなー。」
女魔法使い「あんたら・・・死にたいの・・・?」ボボォ
勇者「ちょっ、魔法使い、メラゾーマが出かかってる、ちょっと出ちゃってるから!」
女魔法使い「私だけじゃないでしょ!賢者だってほとんどないじゃない。」
賢者「私は寄せて上げればそこそこは・・・。」ポヨン
女魔法使い「うー。もういいわ。それより勇者、魔王を復活させてどうするのよ。」
勇者「それはやってみてのお楽しみ」
女魔法使い「共通の敵が出来れば、王も私たちを頼ってきたりして。」
賢者「そう、うまくいきますかね。あれだけのことをやっておいて、我々に頼ったりできないでしょう。」
勇者「しかし、魔王城もボロボロだなー。」
戦士「まるで廃墟だな。」
賢者「私たちがやったのよね・・・。」
女魔法使い「魔物もまったくいない・・・。」
賢者「魔物はもう数が少なくなって狩りの獲物でしかなくなってるみたいです。私たちのせいね。ふふ。」
勇者「・・・。」
戦士「お、玉座の部屋についたぞー!」
勇者「ここで魔王を倒したんだよな。さて、死体はどこだー?」
賢者「勇者、ここにあるホネがそうじゃないですか?」
勇者「お、これか。じゃあ、ちょっと集めてっと。うっ。」サラサラッ
勇者「ありゃ、魔王のホネが塵になって消えていく・・・。」
賢者「勇者!それ以上触ってはいけません!あなたの聖なる力が魔王を消してます!」
勇者「おっと・・・。でもずいぶん減っちまったな・・・。」
女魔法使い「どうしましょう・・・。」
戦士「おい、このホネ使ったらどうだ?」
勇者「そのホネなんだ?」
戦士「わかんね、その辺にあった。がはは。」
賢者「かつてここに来たときに倒したモンスターのホネでしょうか?」
勇者「じゃ、これを混ぜてっと。」
女魔法使い「ちょっ!」
勇者「ザオラル!」
戦士「お、生き返った。ん?ちょっと小さくなったか?」
賢者「しかし・・・・この姿は・・・・。」
女魔法使い「なんかネコっぽいシッポと耳が・・・・。」
魔王「貴様ら!!私を生き返らすとは愚か者め!!たとえこの身が朽ち果てようと貴様らだけは許さん!しね!メガンテ!!」
勇者「あぐっ」バタッ
戦士「ほあっ」バタッ
女魔法使い「かはっ」バタッ
賢者「マホカンタ」キーン
賢者「ザオリク!っと。まったく生き返るなりメガンテなんて恐ろしい人ですね。魔王は。」
勇者「すまん、賢者。まさかあそこまで憎まれてるとはな。」
女魔法使い「いたた・・・。まったく。」
戦士「ん?もう朝か?朝飯食おうぜー。」
勇者「戦士、あとでな。」
賢者「このまま生き返らすわけにはいかないでしょうね。」
勇者「つーか、派手に自爆しやがって。ホネがまた少なくなっちまったぞ。」
女魔法使い「とりあえず、生き返ったら即マホトーンをして、縛り付けましょう」
勇者「じゃあ、いくぞ。ザオラル!」
賢者「マホトーン!」
魔王「ゆるちゃんぞ!きちゃまら!メガンテ!あれ?メガンテ!魔法がちゅかえない!」
戦士「よし!じゃ、ふん縛るぞ!」グルグルー
勇者「しかし、これは・・・・」
賢者「ネコ耳しっぽの幼女・・・」
女魔法使い「か・・・・かわいい!私このこ飼うわ!」キラキラッ
魔王「やーめーろー!はーなーせー!」
女魔法使い「お姉さんがやさしくしてあげるからねっ、ねっ!」スリスリ
賢者「ラリホー!」
女魔法使い「バタッ」
賢者「ふぅ。危ないところでしたね。」
勇者「でもなんだ?この耳としっぽは。」
賢者「戦士の拾ってきたホネで混ざっちゃったんですね。それにホネも少なくなって小さくなっちゃったと。」
魔王「きちゃま!勇者!これをほどけ!」
勇者「ほどいてやるからちょっと話聞けよ?な?」
魔王「うるちゃい!ころちゅ!」
勇者「まぁ、話きけって。ほら、剣もここに置くぞ?お前に危害なんて加えないからさ。なーんにも怖くないぞ。」
賢者「なんか危ないおじさんみたい・・・。」
勇者「賢者、だまってろ。ほら、ほどいたぞ。」
魔王「わたちはどうなったのだ?この体は?」
勇者「あー、それはちょっとお前を生き返らせる時に失敗してー。」
魔王「なんだこの耳はああああ!ち・・・ちっぽがあるぞ!そ・・・それにツノが・・・わたちの大事なツノがないいいいいいいい!」
勇者「よ・・・喜べ魔王!すごくかわいいぞ!」ニコッ
魔王「元にもどちぇ!」ガッ
勇者「いたっ!無理・・・パーツが足りない。」
魔王「ちょんな・・・。ちょれに魔界はどうなったのだ・・・。この静けさは・・・。」
勇者「魔界はほとんど滅んでしまったんだ・・・。それについては悪い事をしたと思っている・・・。」
魔王「ううっ」ポロポロ
女魔法使い「うう~ん。ん?ちょっと!勇者、なに魔王ちゃんを泣かせてるのよ!」ドガッ
勇者「ぐはっ」
女魔法使い「あー、怖かったねー。よしよし。」ギュッ
魔王「ううー。だきちゅくなー!」ポロポロ
女魔法使い「んー。こわいお兄ちゃんだよねー。私と一緒にいようねー。もう一人じゃないよー。」スリスリ
魔王「はなちぇ!わたちが復活ちたのであれば、魔界の復興などたやちゅいことよ!」
魔王「いでよ!わが眷属!我の呼びかけに答えよ!」ヴォン
勇者「うおお、モンスターが召喚された。」
魔王「見たか!きちゃまら八つ裂きだ!」
勇者「もう、そういうのやめようぜ・・・。」
魔王「は?」
勇者「もう、勇者だからとか魔王だからとかそういうので争うのやめよう。」
魔王「何をいう!ちょれは神々の時代からの因縁だぞ!」
勇者「じゃ、その神ってやつに会いに行かないか?」
賢者「勇者、それって・・・。」
勇者「たしか、ルビスっつったっけ?俺らにあれこれ指図してきたやつ。会いに行ってみよう。」
魔王「ルビス!ころちゅ!」
勇者「まぁ、待てって。俺たちだってこうして話してるんだからとりあえず会って話してみよう。どうせ俺たちは王国には戻れないんだからさ。」
魔王「うう・・・。」
女魔法使い「ああ、魔王ちゃん!魔王ちゃん!」スリスリ
魔王「もうそれはいいからこの女をなんとかちてくれ。」
女魔法使い「んー、かわいいなー。ふにふにだー!もーキスしちゃおっかなー!んーっ。」
魔王「にゃー!」
戦士「魔王がちっちゃくなっちまった。はぁーあのナイスバディが懐かしいぜ。」
勇者「女魔法使い、そのくらいにしとけって。本気で嫌われるぞ。」
女魔法使い「じゃ、キスはやめとく。でも私が抱いていくからね。」
魔王「はぁ。ところで、お前ら天界の行き方をちってるのか?」
勇者「確か、天界に神々がドラゴンを遣わせて地上を管理しているとか言う話を聞いたことがある。」
賢者「天空城の伝説ですね。でも、どこにあるのか・・・。」
魔王「にちだ。この城のにちの上空にあるはずだ。」
賢者「どうしてそんなことが?」
魔王「やちゅら、ちょくちょくこの城にちょっかいをだして来たからな。こちらが手を出せないと思って・・・。」
勇者「よし、じゃまずそこに行ってみるか。」
町
賢者「で、なんでこの町に?」
勇者「まー、空の上にいくんだ。その手段がないとな。とりあえず飯でも食おうぜ。」
戦士「おおう!はら減ったぜ!」
女魔法使い「魔王ちゃん、何が食べたい?何でも頼んでいいからねー。」スリスリ
魔王「うー、なんだこの扱い。」
勇者「さーって、料理も来たし食おうか。ん?魔王どうした?」
魔王「手・・・手が・・・。」
女魔法使い「きゃー!ネコの手!肉球プニプニー!」ナデナデ
魔王「や、やめてー!」
勇者「女魔法使いやめてやれ。っとその手じゃ・・・。」
魔王「こんな手じゃフォークもスプーンも持てない!」
賢者「さ、お食べなさい。」ガシャン
勇者「賢者、皿を床に置いて何を。」
賢者「獣は床でお皿から直接食べるものよ。ふふふ。」