魔王「世界の半分をお前にやろう」側近「全部ください」 9/9

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土「あっ!」

勇者「あちゃー……なんで自分から地雷に……」

僧侶「これは血を見ますね!私以外の」

ドキドキ

魔法使い「向かい合うなら早いほうがいいでしょ」

土「よくここでその面だせるっすねぇ!魔王様!」

魔王「え、えーっと、ね」

土「炎も風も水もしんじまったっすよ!ねぇ!何かいうことないんすか!」

魔王「ご……」

土「ご?」

魔王「ごめ~ん♪ねっ!許して!」

キャピッ

勇者「うわあ……」

僧侶「これは酷いです……」

魔法使い「向かい合う気ないわね……」

土「……」

ブルブルッ

僧侶はどこまでも僧侶だなwww

そして魔王クズすぎるwww

土「俺……こんなに怒ったの生まれてはじめてっすよ」

魔王「え?そう?初体験させちゃった?あは……」

土「死んで謝れええええええええ!」

ダッ

側近「待て!」

土「側近殿!止めないでください!こいつは……こいつだけは……」

側近「魔王様のアレは私の責任だ」

魔王「アレって……私アレって……」

土「でも!」

側近「魔王様のことは私が責任を持つ」

土「わ、わあったっすよ!ふんっ!」

側近「すまないな」

側近「で、だ」

ザッ

大臣「ひぃ!」

側近「どうする?降伏したそうだが」

大臣「そ、そうだ。降伏する。命だけは……」

側近「まぁ普通こうだな。国のトップが討ち取られたら……」

側近「優秀な王だった。立場が違うだけだったが、本当に……」

側近「それに比べて……」

チラッ

魔王「こっちみんな!」

土「どうするっすか?」

側近「なぜ私に聞く?」

土「へ?」

側近「勝ったのはお前たちだ。お前たちが決めればいい」

土「それって……」

側近「それにコレにはもう魔王をやめさせよう」

元魔王「コレって!!酷い!っていうか元になっちゃったし!」

土「じゃあ、側近殿が魔王になってくれっす!」

側近「だめだ」

土「なんでっすかー!誰も文句いわないっすよ!」

側近「やることがある無理だ」

土「そんなー、じゃあどうするっすか!」

元魔王「私やめるなんて一言も……」

勇者「お前……この場の全員敵に回す気か?」

僧侶「私は逃げますけど、やめておいたほうがいいですよ」

魔法使い「あんまり調子に乗ってると……」

ゴゴゴゴゴゴッ

元魔王「わ、わかった!魔王やめる!」

側近「お前が魔王をすればいいんじゃないか?」

土「はぁ?俺?無理無理むりっすよ!」

側近「なぜ?」

土「俺よわいっすから!」

側近「安心しろ!私のほうが弱い!」

エヘンッ

勇者「だから威張んなよ……」

側近「それに弱いからこそ分かるものもあるだろう」

「土なら俺はいいぜー」

「俺も!」

「また酒おごってくれー!」

「面倒見いいしなー!」

側近「見ろ」

土「……」

ブルブルッ

土「人間!」

大臣「は、はひ!」

土「ほらっ握手っす」

ギュッ

大臣「へ?へ?」

土「もうお互い悪いことやめるっすよ」

大臣「あ、ああ……」

土「じゃあみんな帰るっすよー」

「うーい!」

「おつかれさーん」

「土かっけー!」

「馬鹿!魔王様って呼べよ!」

土「ぎゃは!」

ドドドドドッ

勇者「行っちまったな」

僧侶「じゃあ私もう用ないみたいなんで帰りますね」

タタタッ

勇者「ちょっ!待てよ!」

タタタッ

魔法使い「やることって?」

側近「ん?」

魔法使い「魔王になる以外にやることって何?」

側近「ああ、コレの教育をしないと世界に迷惑がかかるからな」

コレ「コレになっちゃったし!」

魔法使い「それって一緒に行くって事!?」

コレ「や、やっぱり側近は私のこと好きなんだ!///」

側近「むしろ嫌いになりました」

コレ「あうっ……」

魔法使い「嫌いなのになんで?」

側近「お前が行っただろう。困っている人がいたら助けるってな」

魔法使い「!」

側近「じゃあな」

魔法使い「ね、ねぇ」

側近「なんだ?」

魔法使い「あ、あたしのことは?///」

側近「は?」

魔法使い「だ、だから!私のことは……好き?///」

チラッ

側近「んっ……まぁ割と……な///」

魔法使い「え?」

コレ「ずるいー!私と全然違うー!」

側近「ではさらば!」

バッ

魔法使い「待って!あたしも行く!」

ダダッ

側近「はっきり言ってコレの謝罪回りだぞ、いいのか?」

魔法使い「いいの!」

側近「ふん!面白いやつだ」

コレ「……」

―――それから

僧侶「ほらっ勇者様!あそこの犬噛み付くんですよ!先に行ってください」

勇者「あのな……いちいち俺呼び出すのやめてくんない?」

僧侶「私を守ってくれるって言ったじゃないですか!」

勇者「なんかちがくね?」

僧侶「あっ!あそこにゴロツキがいますよ!勇者様!」

グイッ

勇者「ちょっ!」

僧侶「行けー!勇者バリアー!」

ダダダッ

おしまい

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