女勇者「伝説の武具を売って欲しいって?」商人「おねしゃす!」 10/10

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勇者「しょ、商人ー!!」

ビクッビクッ

戦士「や、やばっ、泡吹いてる・・・・・・」

僧侶「え?どうかしましたか?商人さん?」

キョトン

勇者「あ、いや、そ、僧侶は慈悲深いねー、あ、あはは・・・・・・は」

戦士「勇者の借金の比じゃねーぞ・・・・・・こりゃ・・・・・・」

僧侶「いえいえ、みなさんとっても喜んでくださって・・・・・・幸せそうでした」

戦士「ここに一人不幸な人間がいるけどな・・・・・・」

勇者「商人しっかりしてー!」

ビクンビクンッ

勇者「こうして商人は財産のほとんどを失ったのでした」

勇者「しかし、商人に後悔はありませんでした」

勇者「商人は財産の代わりにかけがえのないものを手に入れたからです」

勇者「商人のまわりには笑い声が絶えません」

勇者「商人がいるだけで周りが笑顔になります」

勇者「そして商人も幸せそうです」

勇者「そう、商人は手に入れたからです」

勇者「超絶かわいくて、超絶かっこよくて、超絶モテモテの勇者その人を生涯の伴侶として」

勇者「めでたしめでたし」

商人「めでたくありません!!幸せでもありません!結婚もしてません!」

戦士「おい!勇者!あたしが出てないじゃないか!」

僧侶「私も商人さんと幸せになりたいです」

勇者「えー、めでたいじゃん」

商人「そこに正座なさい!」

勇者「はい・・・・・・」

戦士「反省してます・・・・・・」

僧侶「正座してます・・・・・・」

商人「まったくあなたたちは一緒にいて何を学んできたんですか!」

商人「1Gを笑うものは1Gに泣くと言うことわざをしらないんですか」

商人「私が小さいころには苦労してした働きをして、将来の夢のために貯金をしていたものです」

勇者「僧侶が悪いだよー。商人をこんなに怒らせて」コショコショ

僧侶「わ、私だって反省していますよ。でも人のためになったんですから」コショコショ

戦士「よく考えたらあたし別に怒られるようなことしてないじゃん・・・・・」コショコショ

勇者「そうだよ!私だってカジノでちょーっと遊んだだけなのに」コショコショ

戦士「うん、あんたに言う資格はない」コショコショ

商人「聞いていますか!」

「「「はい」」」

商人「それをなんですか!あんなお金の使い方をしていたら本当に将来困りますよ!」

商人「まったくどれだけ私を心配させればいいんですか!」

商人「反省していますか?」

「「「はい」」」

商人「もうお金を無駄遣いしたりしたらだめですよ」

「「「はい」」」

商人「よろしい、ではこれお給料です」

スッ

僧侶「えっ・・・・・・」

勇者「こ、こんなのもらえないよ!」

戦士「そ、そうだぜ。こんなの貰ったら商人が・・・・・・」

商人「私のことなら大丈夫です。もう一度下働きからでもがんばりますから」

商人「少なくなってしまって申し訳ありませんが、それで家に帰ることくらいはできるでしょう」

商人「あと伝説の剣はちゃんと取ってありますので買いに来てくださいね。戦士さん。待ってますから」

勇者「でもお金・・・・・・」

商人「とっておいてください。お給料を払うのは経営者の責任です」

戦士「商人・・・・・・お前」

商人「それではお元気で」

ザッ

僧侶「あ・・・・・・行ってしまいました」

勇者「商人・・・・・・怒ってたけど一回も私達を責めなかったね」

僧侶「そういえば・・・・・・・」

戦士「それどころか心配までされちまって・・・・・・くそっ!かっこいいなぁ!」

勇者「どうする?」

戦士「どうするって・・・・・・そりゃ決まってんだろ」

僧侶「そうですね!」

勇者「うんっ!」

商人(0からだけどマイナスからじゃない!0からだけどマイナスからじゃない!)

商人(だいじょうぶ!まだ頑張れる!)

商人(そう0からだけどマイナスからじゃない!0からだけどマイナスからじゃない!)

商人(0からだけどマイナスからじゃない!0からだけどマイナスからじゃない!)

商人(人生帳尻がいつか合うようになってるんです。もう貧乏神はいません)

商人(0からだけどマイナスからじゃない!0からだけどマイナスからじゃない!)

ブツブツッ

商人(0からだけどマイナスからじゃ・・・・・・)

勇者「しょ・・・・・・商人」

商人「マイナスきちゃった!」

ビクッ

戦士「あ、あのさ。あたしたち話し合ったんだけど、お、おい、僧侶から言ってくれ///」

僧侶「は、恥ずかしいですよ。ゆ、勇者さん」

勇者「え、私?あっ、その・・・・・・ね。えへへ。そのぉー」

戦士「ほらっ、がんばれ」

僧侶「言ってください勇者さん」

商人「はぁ、もうからかっているんなら行きますよ」

勇者「ま、待って!お、お金!返すから!」

商人「お金?」

勇者「わ、私達の、か、体で返すから!」

商人「また働くって言うんですか?でももう私にはお給料だすお金がありません」

勇者「そ、そういう意味じゃなくて・・・・・・せ、性○な意味でだよ!!」

商人「はぁ!?」

戦士「よく言った!勇者!」

僧侶「は、恥ずかしすぎます///」

勇者「わ、私商人のことが好き!すきなの!」

戦士「あ、あたしだって負けてないぞ!」

僧侶「わ、私だってです!商人さんが・・・・・・その・・・・・・好きなんです」

「「「お、お嫁に貰ってください」」」

商人「いやいやいや、待ってくださいよ。それに僧侶さん神に操をたててるんでしょう」

僧侶「も、もうあの件で責任を取って辞めてますから元僧侶です///」

戦士「こ、今度からはチラ見なんてしなくてガン見してもいいんだからな!///」

プイッ

商人「それに3人いっぺんになんて重婚に・・・・・・」

勇者「この辺りは一夫多妻認めてるみたいだよー」

ギュッ

商人「そ、それに3人も養っていくなんて私には・・・・・・」

僧侶「だいじょうぶですよ」

商人「はっ?」

勇者「お金返すっていったでしょ?」

商人「それは体で・・・・・・?」

勇者「そ、それでも返すけど!も、もう!スケベ!」

ギュッ

商人「いたっ!」

戦士「あたしたちが商人を養うからさ!」

商人「へっ?」

僧侶「そうですよ。私達が働きますjから商人さんは家でゆっくりしてていいですよ」

勇者「うん、今までの分返すからさ!」

商人「いや、あの、それって俗に言うヒモって言うのじゃないんですか?」

戦士「いいじゃねーかよ!で、どうするんだよ!商人」

バシッ

勇者「商人!私商人と一緒にいたい!」

僧侶「わ、私もです」

商人「ど、どうすれば・・・・・・」

勇者「い、家で私達を可愛がってくれるだけでいいんだよっ」

キュッ

ブチッ

商人「わ、わかりました!えーい!もうみんな歓迎しちゃいます!」

勇者「ほ、ほんと!」

戦士「ほ、ほんとに商人のお嫁さんになっちゃうのか・・・・・・」

ドキドキ

僧侶「どきどき」

ドキドキ

商人「伝説の3人を奥さんにするなんてこんな名誉な事ありません!この名前は売れます!」

勇者「う、売るの!?」

戦士「こ、こいつ99%商売で出来てるんだな・・・・・・」

僧侶「残り1%はエ○チでしょうか・・・・・・」

勇者「じゃ、じゃあね!うちきてよ!お父さんとお母さんにも紹介する!」

戦士「あ、これずるいぞ!ここからじゃあたしの村の方が近いじゃないか!あたしが先だ!」

僧侶「わ、私と一緒に主である神に語報告しましょう!」

戦士「僧侶やめたんじゃないのかよ!」

僧侶「いいんです!」

勇者「商人!ちゅーしよ!ちゅーっ!」

戦士「あ、ずるいぞてめぇ!」

僧侶「では私が・・・・・・」

商人「まぁ、これでいっか」

おしまい

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