槍兵「竜騎士になりたいんです」 役所「無理です」 9/16

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銀騎士「僕が槍兵だった頃を知ってる。 あなたは本当に、あの先輩なんですか?」

竜騎士「先輩? ・・・・・・ふむ。 まぁ、そうだな。 確かに、そう呼ばれていたようだが・・・・・・」

銀騎士「・・・・・・?」

竜騎士「それは正解であって、見当違いでもある。 私は、竜騎士という器に集った集団的無意識に浮上した、指向性をもった存在だ」

銀騎士「(集団的無意識・・・・・・? 指向性?)」

銀騎士「・・・・・・何を、言ってるんです? どうしちゃったんですか先輩!! それより、どうして生きていたなら知らせてくれなかったんですか!! 皆、皆先輩の事を・・・・・・っ」

竜騎士「知らせる? なぜ、その必要がある」

銀騎士「なっ!? なぜって、何ふざけた事言ってるんですか!! いい加減にしてくださいよ!!」

銀騎士「(おかしい、何かが絶対におかしい。 けど、それが何なのかが分からないっ)」

竜騎士「ふざけてなどいない。 いや、それも無理な話か・・・・・・」

銀騎士「・・・・・・っ」

竜騎士「初めにはっきりさせておこう。 お前の知っている竜騎士という男は、既にいない」

銀騎士「・・・・・・言ってる意味が分かりません。 現に、あなたは僕の目の前にいるじゃないですか」

竜騎士「確かに、そう見えるかもしれない。 だが、ここにあるのは竜騎士という名の器に過ぎない」

銀騎士「う、器?」

竜騎士「そうだ。 肉体こそ竜騎士そのものだが、精神は既に全くの別物だ」

竜騎士「・・・・・・三年前」

竜騎士「あの洞窟で起こった、竜の心臓による魔力の暴走の瞬間、爆発の中心部にいた竜騎士という個人は、多数の人間が消滅していく際に生まれた負の感情、精神を、“竜の心臓を持つ者”として吸収していった」

銀騎士「精神を、吸収・・・・・・? いや、それよりも、竜の心臓を持つ物って・・・・・・」

竜騎士「竜騎士とはな。 契約の際、己の身をも竜の化身とする事で、超人的な身体能力を得ることができる。 その不可に耐えられるだけの心臓も、また然り」

竜騎士「そして、精神力とは魔力に最も近い存在であり、相互関係にあるエネルギーでもある」

銀騎士「(それは知っている。 時に、魔力は精神状態によっても左右されるってことは)」

竜騎士「洞窟が崩落する最中、竜騎士は竜を召喚した。 竜ほどの存在を即座に召喚するだけの魔力をどこに用意しておくか・・・・・・。 それは、自分の心臓にほかならない。 召喚した時点で、自分の心臓の魔力貯蓄料は激減した。 加えて、副官であった男を守るために、竜へと精神力を注ぎ込んだ竜騎士の心臓の魔力貯蓄料はゼロ。 まさにその瞬間、竜の心臓は暴走し、ブランクの出来た竜騎士の心臓は、その場で消失していく精神達を受け入れるのに、他とない器となっていた」

銀騎士「そんな・・・・・・そんな話が・・・・・・」

竜騎士「信じられないか? だがこれが事実だ。 多少でも魔力が残っていたら、違った結果が待っていただろうがな」

竜騎士「そして、あの爆発からは竜騎士としての身体能力、身につけていた伝説級の装備品、王より授かった守護の魔石が竜騎士という個人の肉体を守り抜いた」

竜騎士「竜騎士個人の精神は集団で入ってきた意識に上書きされ、埋もれていった・・・・・・」

竜騎士「集団的無意識は、竜騎士の記憶にわずかに残っていた国への、司令という男への不信に触れ、その瞬間、何百もの意識が報復という指向性の元に収束され、集合意識体としての、私が生まれた」

銀騎士「・・・・・・嘘だ。 そんなの、嘘に決まってる!! 全部デタラメだ!! いや、仮に本当だったとしても、どうして今、魔術師たちを手にかけた!?」

竜騎士「私の行動理由は、復讐にある。 消滅させられた命、我々の意志は、そのためだけに行動している。 それ以外にはない」

銀騎士「復讐・・・・・・」

竜騎士「ここにいたのは、司令直属の魔法部隊。 当時不信を抱いた竜騎士同様、調査兵たちも、司令への疑惑、疑念があったのだ。 ならば、その矛先を、自分を殺した者たちに向けるのは、当然の帰結」

銀騎士「だ、だからって、この人達が直接関係があったかなんて・・・・・・」

竜騎士「その点は、些細なことだ。 なにせ、“我々”とて理不尽に殺されたのだ。 理不尽な点には、目を瞑ってもらう」

竜騎士「器となった竜騎士という男は、理不尽を許さない男だ。 そこに、脈絡無く何百もの命が奪われた。 私の中の意志に、竜騎士の本心が含まれていない・・・・・などということはない」

銀騎士「先輩が、人の命を奪うことを、良しとしているというのか!?」

竜騎士「そうだとも。 何なら、まだ息のあるものを、即座に絶命させてみようか。 竜騎士の意識が残っているのなら、私の手も、多少はぶれるはずだ・・・・・・」

竜騎士は手に持った槍を、体を引きずり立ち上がろうとしていた魔術師の一人に向け・・・・・・。

背中から腹にかけて一瞬で貫いた。

銀騎士「やめて下さい先輩!! あなたがこんな事・・・・・・っ」

竜騎士「言っただろう。 これは、私の中にある精神達の総意なんだと」

銀騎士「先輩は違う!! あの人がこんな事望んでいるはずはない」

竜騎士「だとしても、だ。 もはや、個人の意志決定権など、マジョリティの中でささやく赤子のぐずりに等しい。 あきらめろ」

銀騎士「っ、そんなこと、出きるわけないだろ!!」

その瞬間、銀騎士の中でカチリと意識が切り替わった。

それは、一種の覚悟だった。

積み上げてきた戦闘経験からくる、戦わなければならないという、覚悟だった。

竜騎士「ならばここで死ぬか?」

銀騎士「・・・・・・それこそ、御免だ」

―――城内 司令私室

副官「随分と高待遇なのですね。 私室に招かれるとは思いませんでした」

司令「ここなら盗聴の危険性も無い。 私にとっても君たちにとっても都合がいいだろう」

技師「いいんですかねぇ。 護衛の一人でもつけておいたほうがいいんじゃないですか?」

司令「ご忠告はありがたいが、こう見えても昔は武官だったんだ。 君たち二人を相手にしても、早々ひけはとらないよ」

技師「まじっすか・・・・・・」

副官「本当だ。 司令の実力は、隣国からも恐れられるほどだ」

技師「oh・・・・・・」

司令「先も言ったとおり、君たちにはあの話の続きをするために招いたんだ。 身構える必要は無い。 自分の部屋だと思って寛いでくれて構わない」

技師「(無理に決まってるだろ……)」

司令「さて、どこから話したものか・・・・・・」

司令「いや、これもいい機会だ。 はじめから説明しようか」

技師「その前に、どうして俺たちのことを?」

司令「君たちは竜騎士に、そして銀騎士に近しい者たちだからな」

技師「……? それが理由?」

司令「ああ。 そのことも含めて、これから説明しよう」

司令は二人をソファーに座るように手振りで促し、技師と副官はそれに従って腰掛ける。

司令「魔王が勇者によって倒された六年前当時、国の経済状況は表だって見えるものよりも深刻の一途を辿っていた。 国の基盤である鉄鋼業は資源不足、魔物討伐による兵達への給金、遺族への手当。 復興途上の市町村への援助金。 数え出したらきりがない」

司令「魔王は倒れ、平和が訪れたはずの我が国は、戦いの残り火に焼き殺されようとしていたのだ」

司令「王はその事実を出来うる限り秘匿した。 これからを生きようとする民達の未来へと向かおうとする活力を、その様なことを知らせることで失うわけにはいかなかったからだ」

司令「仕事はある。 復興していくだけの財力も国は有していると民達に喧伝し、戦いに疲れきっていた国民は安心することが出来た」

司令「しかし、実際には国の財務官達は寝る暇がないほど・・・・・・いや、城にいる者は皆、寝る間を惜しんで、残り火と戦っていたのだ」

司令「そんな時だった。 一人の男が、城に訪れたのは」

司令「彼の者はこう言った。 “理不尽なまでに奪われた人々の生活を、私にも守らせて欲しい”と」

技師「それが……」

司令「ああ。 それが、あの竜騎士だった」

司令「彼は強かった。 その槍は何百もの敵を屠り、従える竜の火炎は幾千もの敵を焼き付くす」

司令「味方や村が危機に陥った時、竜に跨り颯爽と現れるその姿は、まさに救世主であり、勇者と呼ばれるものと同義の存在だった」

司令「彼の働きは軍団規模の戦力に相当し、機動力も申し分なかった。 国民は彼を英雄視した」

司令「時が経つにつれ、国は次第に彼を頼りとすることも多くなり、彼はその期待通りの・・・・・・いや、期待以上の働きでそれに応えた」

司令「やがて、隣国にまでその噂が広がった頃。 国の抱える一つの議題が上がった」

技師「問題・・・・・・?」

副官「・・・・・・軍隊、ですか?」

司令「そうだ。 軍隊とは、存在しているだけで資金を飲み込んでいく底なしの釜だ。 遠征、食料、訓練、給金・・・・・・。 しかし、それは国を守る存在として機能するために必要不可欠なものだ」

司令「ただ、国の経済状況と竜騎士の存在を机上に並べたとき、軍縮という話が持ち上がるのは必然だった」

司令「もはや、軍に求められていたのは戦闘能力ではなく、復興支援という形での派遣要員だった」

技師「・・・・・・」

司令「それでも構わなかった。 人々の生活を守るという点に関しては何の不満もない。 もとより進んで行うべき事だ」

司令「私が危惧していたのは、たった一人に国の戦闘能力を期待してしまうことだった」

司令「個人に国の保全を期待する事の危険性は十分に承知している。 しかし時は魔王の倒れた新時代。 大規模の軍が必要でないのもまた事実」

司令「大会議で連日連夜、その議題は話し合われた」

副官「・・・・・・」

司令「本来、冷静にならねばならない上層部たちも、国の財政が脳裏を掠めるたび、冷静な判断ができなくなっていたのかもしれない」

司令「竜騎士は強い。 その能力も人格も申し分ない。 だが、それでも彼は人間だ」

司令「彼の一生は戦いばかりではない。 悩むこともあれば葛藤することもある。 絶対に負傷しない、何て事はありえない」

司令「それを支えているものが、君達技師や銀騎士だということも分かっていた。 竜騎士を心身共に癒していたことだろう」

司令「だが、それでも・・・・・・個人に託すには、あまりにも大きるぎる問題」

司令「竜騎士のあまりの強さに、皆その事実から目をそらしていた」

司令「結果、議題は可決され、国の各所で自警団を結成させ、軍隊の規模は大きく縮小し、王国の軍隊に関する話には、一応の決着を見た」

司令「・・・・・・かに見えた」

技師「え?」

司令「技師、君の生きがいは、物造りで間違いないか?」

技師「え、あ、はぁ・・・・・・。 そう、ですね。 何です、いきなり?」

司令「ならば、分かるだろう。 人は皆、拠所を持って生きているのだ。 それが商いであったり、遊びであったり、趣味であったり、酒であったり・・・・・・」

司令「中には当然、戦うことでしか、自分を表現できず、また生活できない者もいる」

司令「大幅な軍縮の煽りを受け、生き甲斐を失くした者たち・・・・・・。 そう時をおかずして、彼らの心に濁りが出来始めるのは時間の問題だった」

司令「竜という存在を魔に属するものとして、それを糾弾するもの。 国の政策そのものに不満を持ち、職務を結託して放棄し始めるもの。 傭兵部隊を独自に結成し、自ら野に下って行くもの・・・・・・」

司令「軍隊に所属していた者に関しては私の管轄であったが、事は、徐々にではあるが私の手から放れつつあった」

技師「何が起こったんですか?」

副官「・・・・・・まさか」

司令「ああ。 そして、事は起こってしまった。 軍内部の反動勢力と、傭兵達とが秘密裏に結託し、竜騎士を含めた調査隊を陥れる作戦を敢行した・・・・・・」

技師「・・・・・・!?」

副官「・・・・・・!?」

司令「合同訓練中の不可解な兵の離脱。 私の名を語った調査隊への支給物資。 先見隊による特殊工作」

司令「結果、我が国は尊い兵たちの命と、一人の英雄を失った」

技師「(それじゃあ、三年前の事件は・・・・・・)」

副官「(この人が画策したことではなかったというのか!?)」

司令「反乱に加担した者達の処理は素早く、しかし迅速に行われ、事が世間に露見する前に手を打つことは出来た。 この事に、王は嘆き悲しんでいたよ」

技師「な、なら、どうして俺達を見張ってたんですか!? それに、竜騎士制度はどうなってるんです!?」

司令「・・・・・・順を追って説明しよう」

司令「謀略という手段をとった者達の処理は確かに、そして確実に行われた。 名を変えようと、野に降ろうと、隠れ潜もうとしても、必ず見つけ出し・・・・・・処刑した」

技師「・・・・・・っ」

司令「ただ、全ての反動勢力を駆逐出来たかは判断できなかった。 だから、二度と同じような過ちが起きないように、私と王は竜騎士という職を無くすように、政治的に動かしたのだ」

副官「・・・・・・」

司令「奴らは竜騎士という存在に対して過敏な反応を見せるからな。 しかし、世論とのバランスも考慮しなくてはならず、中々思うように政策は進まなかったが・・・・・・」

技師「そう、だったんですか・・・・・・」

司令「同時に、竜騎士と関わり合いがあったものに危害が及ばぬように監視を付け、銀騎士には、さらに厳重な監視をつけた」

司令「第二の竜騎士候補ともなれば、隠れ潜んでいる反動勢力が動く可能性があったからな」

技師「それで俺たちに監視がついていたんですね・・・・・・」

司令「そして、話は今地下牢に捉えている男に絡んでくる」

―――深淵の洞窟

瞬きした瞬間、竜騎士の姿は銀騎士の視界から消えた。

銀騎士「っく!?」

僅かな空気の変化と直感を頼りに銀騎士は槍を右に振り仰ぐ。

硬質な音を響かせ、何かに接触した衝撃が掌にはしる。

竜騎士「今のを防ぐか。 腕を上げたようだ」

銀騎士「今のあんたに、そんなこと言われてもうれしくない!」

既に銀騎士の槍が届く範囲に竜騎士の姿はなく、薄暗い洞窟には竜騎士の声だけが響く。

竜騎士「そうか。 そうだろうな。 だが、今の賞賛は、竜騎士の思いが幾分乗っている。 素直に受け取るがいい」

銀騎士「・・・・・・っ。 うるさい!! 大体、あんたはなんでここに来た!! みんなの待つ国ではなく、この洞窟に!!」

竜騎士「活動自体なら、もうかなり前から悟られぬようにしていた。 ここ最近は少々派手に動き回っていたがな。 ここに来たのは、風竜に用があったからだ」

銀騎士「風竜に? ・・・・・・っ!?」

洞窟内に爆音が轟いた。 しかしそれは、爆弾などが炸裂した類ではなく、竜騎士が渾身の脚力を発揮したものだと、銀騎士は刹那に悟った。

銀騎士「ランスっ!?」

竜騎士の持つ武器は伝説の竜槍。

間合いや用途に合わせ、即座に形状を変化させることが出来る、有機的な物質で構成されている。

近接戦には長槍。 突進、騎乗時にはランス。

国王より竜騎士に授けられた世界に二つと無い神器。

銀騎士「(盾で軌道をそらし、すれ違いざまに攻撃を・・・・・・)」

大弓の矢の速度が霞む程の突進で、銀騎士に肉薄する竜騎士。

傾斜をつけて構える銀騎士の盾と、大気の壁を突き破る勢いで繰り出される竜騎士の槍が接触した。

―――瞬間

バキン!!

銀騎士の盾は、高質な音をたてて砕けた。

銀騎士「ぐあぁ!?」

チャリオットに弾き飛ばされるかのように銀騎士の体はきりもみしながら洞窟の壁に激突した。

銀騎士「っぐ、っく・・・・・・」

竜騎士「竜騎士のランスを、その程度の盾でどうにか出来ると思ったか」

銀騎士「(魔力特化の盾とは言っても、物理攻撃に対する防御力だってそこいらの盾よりは何倍もあるのに・・・・・・っ)」

銀騎士「なんて、威力だ・・・・・・がはっ」

竜騎士「ちょうどいい。 先ほどの話の続きだ」

竜騎士「この洞窟には風竜の心臓を貰い受けるつもりできたのだが、どうやら、一足遅かったようだな」

銀騎士「・・・・・・?」

竜騎士「お前が心臓を所持しているのは、先ほどやりとりの最中に確認した。 老いた竜といえど、あふれでる魔力の気配は隠せないからな」

銀騎士「一体、どうする、つもりだ・・・・・・?」

竜騎士「火竜に食わせるのさ」

―――城内 司令私室

司令「先に教えておくが、三年前に行方不明となり、死亡扱いとなっていた竜騎士が、六日前に姿を現した」

副官「なっ・・・・・・!?」

技師「い、生きてたんですか!?」

司令「生きていた・・・・・・か。 ああ。 確かに彼は生きていた」

副官「な、ならば何故お戻りになられないのですか?」

技師「大爆発の影響で、やばい傷を負ったとか・・・・・・」

司令「いや、報告では五体満足らしい」

技師「よ、よかった・・・・・・」

副官「では、なぜ・・・・・・」

司令「・・・・・・彼は、昔の彼ではない。 自らを陥れた者たちへの復讐を行っているらしいのだ」

技師「ふ、復讐・・・・・・!?」

副官「あの方が・・・・・・」

司令「どこから聞き出したのか、退役し、軍を離れた者たち。 元魔法部隊だった者、そして関係する村を、火竜と共に蹂躙して回っていると報告があり、我々が救助に向かった」

技師「嘘でしょ・・・・・・」

司令「そして、見つけたのがあの錯乱した男だった」

技師「その男は、処刑しなかったんですか? 話じゃ、魔法部隊の先見隊だった男みたいですけど」

司令「唯一竜騎士と相対して生き残っていた男だからな。 詳細な情報を引き出そうと連れてきたわけだ」

司令「地下牢に入れたのは、竜騎士によって襲われたという風潮を流されるわけにはいかなかったからだ」

副官「確かに、あの竜騎士が生きていたという情報だけでも大事なのに、その竜騎士が人を襲っているなど・・・・・・」

技師「正直、信じられないっすね」

司令「私も信じたくはない。 しかし、現実に起きた出来事だ」

技師「・・・・・・こんなこと、銀騎士の奴が知ったら・・・・・・」

司令「だが、ことはそれだけでは終わらなかった。 その事は始まりに過ぎなかったのだ」

技師「どういうことです?」

司令「竜騎士は、我々が管理していた竜を、次々と殺し始めたのだ」

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