そしてある日。
ガルナの塔 周辺
賢者「最終テスト?」
戦士「そうよ。賢者の力を確かめさせてもらいたいの。」
武闘家「賢者さまのこれまでの修行の成果を出してくださいね。」
賢者「うん、わかった。なにをすればいいの?」
勇者「今から1時間、フィールドで出てきた魔物をずっと倒し続けていけばいいんだよ。」ニコッ
賢者「へ?な~んだ。なら簡単だね。今までと同じじゃないの。」ホッ
戦士「...1人でね。」
賢者「はい?」
武闘家「私達はなにもしません。賢者さまお1人でですよ。」
賢者「!!!(わっ、私だけで?)」アセアセ
勇者「だーいじょーぶだって!自信を持って!あんなに沢山修行したんだから。」
賢者「で、でも...」
賢者「(弱気になったら負け。だったら修行のすべてを出しきるだけだ。)」
賢者「わかった。やってみる!」
ガルナの塔 南の森
賢者「いつでも出てこい魔物どもー!(って虚勢を張ってるけどいざとなると怖いなぁ)」
ガサガサッ
賢者「!?(来た!)」
幻術師があらわれた
スライムつむりがあらわれた
賢者「(幻術師、こいつはその名の通り、こちらに幻術をかけてくる。それを先に防がないと危ない。それなら。)」ブツブツ
賢者「汝の言葉は心に届かぬ『マホトーン!』」
賢者はマホトーンを唱えた
幻術師の魔法を封じた
スライムつむりの魔法を封じた
賢者「よし、うまくいったね!」
スライムつむりの攻撃
賢者は小ダメージを受けた
幻術師はメダパニを唱えた
...しかし魔法は封じられている
賢者「このスキに。ええい!」バシュ
賢者の攻撃
幻術師とスライムつむりにダメージ
魔物たちをやっつけた
賢者「やった!魔物達をやっつけた~。」グッ
ドスドス...
パタパタパタ...
賢者「え、今度はなに?」キョロキョロ
キラーエイプがあらわれた
しびれあげはがあらわれた
賢者「(この場合、麻痺状態が一番危険ね。あの猿のパワーも嫌だけど先にあの蝶を!)」ブツブツ
賢者「燃えよ火球『メラミーッ!』」ボゥ!
賢者はメラミを唱えた
しびれあげはを焼き尽くした
しびれあげはをやっつけた
キラーエイプの攻撃
ズガァ!
賢者はダメージを受けた
賢者「くぅっ。大きいだけあってまともに喰らうと痛いな。ならこいつにも!」ブツブツ
賢者「再び焼き尽くせ『メラミー!』」ボゥ!
賢者はメラミを唱えた
キラーエイプを焼き尽くした
キラーエイプをやっつけた
賢者「ふう。なんとかなったわね~。」
賢者「(んーそうか。さっきの場合メラミじゃなくてイオラの方がよかったのね。)」
賢者「(1人だから考えながら戦わないといけないな。)」テクテク
賢者「(そうだ、いちおう今のうちに回復しておいた方がいいかな)」ブツブツ
賢者「光よ我の傷を癒せ『ベホイミ』」パァー
賢者はベホイミを唱えた
賢者の傷が治り全快した
賢者「(よし、これでよしっ、と。)」ニコ
賢者「次はなにが出てくるかな~?」
賢者は次から次にあらわれる魔物たちを、会得した魔法と剣技を駆使し倒していった。
残り時間をわずか残して、勇者達が待つガルナの塔の近くに戻ってきた。
塔が見え、賢者が少し気を抜いたその時だった。
賢者「(あ、塔が見えた!あと少しね。)」
賢者はその時、ふと上空に気配を感じた。
同時に後方から近づいてくるものの気配も感じた。
賢者「なっ?なに?」キョロキョロ
ドドドドド!
ドドドドド!
シャアーー!
マッドオックスABCDがあらわれた
スカイドラゴンがあらわれた
賢者「(しまった!こんなに沢山。しかもマッドオックス。あとスカイドラゴンなんてかなりヤバい!)」
賢者「(いちいち考えてる暇はない。とにかく先に...)」
マッドオックスAはギラを唱えた
マッドオックスBはギラを唱えた
賢者「くっ!先手をっ!なら盾で...」サッ
賢者にギラのダメージ
賢者にギラのダメージ
賢者「(防ぎきれない!)うわぁぁぁーー!」ドシャア!
賢者「いつつつつ、(とにかく回復より先に、補助を)」ブツブツ
賢者「守りを堅めよ『スカラ!』」
賢者「光よ壁と成り跳ね返せ『マホカンタ!』」
賢者はスカラを唱えた
賢者の守備力が大幅に上がった
賢者はマホカンタを唱えた
賢者の前に光の壁があらわれた
マッドオックスCの攻撃
マッドオックスDはギラを唱えた
スカイドラゴンの攻撃
賢者「(よかった間に合った!)」スッ
賢者は小ダメージを受けた
ギラは光の壁で跳ね返った
マッドオックスDにダメージ
賢者はダメージを受けた
賢者「(さすがスカイドラゴンね、防御を上げてもこの威力、危なかった。)」
賢者「(先にマッドオックス達を倒さないと。よし。)」ブツブツ
賢者「霊達よ、集いて砕けよっ!『イオラー!』」ズドドドン
マッドオックス達は爆発に巻き込まれた
マッドオックス達をやっつけた
スカイドラゴンにもダメージ
スカイドラゴンは口から燃えさかる火炎を吐き出した
賢者「!!(炎?だったら相殺してやる!)」ブツブツ
賢者「氷の精霊よ吹き荒れろ!『ヒャダイーン!』」ピキーン
賢者はヒャダインを唱えた
スカイドラゴンの炎と賢者の氷が激しくぶつかる
炎と氷は相殺し合い消え去った
スカイドラゴンは賢者を見失っている
賢者「ドラゴン!私はこっちよー!くらえー!」シャキン
賢者はスカイドラゴンの真後ろに回り込んだ
賢者の攻撃
ズシャアアァァー!!
スカイドラゴンを真っ二つにした
スカイドラゴンをやっつけた
賢者「や、やったー!やっつけた!あ、危なかった...」フラッ
賢者「(う、急に意識が...)」バタッ
賢者は気を失った
バハラタの町 宿屋
賢者「zzzzzzz」スースー
武闘家「賢者さま、まだ起きませんね。」
戦士「よほど疲労してたようね。魔力もほぼカラに近かった上に、かなりダメージも受けてたみたいだし。」
勇者「塔の上からスカイドラゴンが飛び立ったいった時はさすがに危ないかなって思ったけど....」
武闘家「ちゃんと倒しましたからね。あそこでフバーハを使って1ターン置くより強行策に出たことが...」
戦士「結果的にスカイドラゴンの視覚的スキを生んでの攻撃だったっというわけね。最後の剣での一撃も完璧だった。」
勇者「うん。これは文句なしの最終テスト合格だね!」ブイ
戦士と武闘家も寝ている賢者に、おめでとうの拍手を送った。
ぱちぱちぱちぱち
賢者「…………ん?」ムク
賢者「なに?みんなして拍手なんかして、どーしたの???」ポケー
勇者「合格で~す!おめでとさん!賢者。」
戦士「あなたはさっきの最終テスト、合格したのよ。」
武闘家「やりましたね!凄かったですよ、賢者さまの戦いぶり。」
賢者「へっ?」ボケー
賢者はあまりの疲れと眠気で理解できなかった。
ここまでの各キャラのレベルと遍歴
勇者♀
転職なし
Lv.44
おてんばなおっちょこちょい
武闘家♀
僧侶→賢者→武闘家
Lv.35
おせっかいながんばり屋
戦士♀
魔法使い→僧侶→戦士
Lv.34
抜け目がない切れ者
賢者♀
商人→賢者
Lv.27
頭脳明晰な苦労人
旅人♀
武闘家→パーティーから離脱
Lv.9
すばしっこいお調子者